事業概要
2017年度まで実施していた「新任教員FD合同研修プログラム」と「大学教育パワーアップセミナー」を統合・改編し、名称を「FD合同研修プログラム」に変更いたしました。
実施テーマにより、【基礎編】または【発展編】としています。
教員が授業内容・方法を改善し向上させるための組織的な取組として、大学コンソーシアム京都では設立間もない1995年より加盟大学と共に京都地域におけるFD活動を推進しています。
FD合同研修プログラムは、2017年度まで実施していた下記2プログラムを統合・改編した研修プログラムです。
授業を担当する上での基礎的な知識の獲得を目的とした「基礎編」と、教育の質向上を目的とした幅広いテーマを取り扱う「発展編」で構成しています。
◆新任教員FD合同研修プログラム・・・大学教員として必要な知識・スキルを身につけていただくことを目的とした、国立教育政策研究所が提唱する「新任教員のための基準枠組」に準拠した研修プログラム。
◆大学教育パワーアップセミナー・・・広く個々の大学教職員の教育(教育支援)活動に役立つテーマを取り扱うワークショップ形式の勉強会。
FD合同研修プログラム【発展編】について ⇒ 【くわしくはこちらから】
開催概要
2018年度は、下記の内容で5回実施いたします。
※各回に申込締切を設けておりますが、残席がある場合は申込締切後もお申込みを受付いたします。
※各回に申込締切を設けておりますが、定員に達した場合は申込締切前に申込受付を終了いたします。
第1回 | |
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日 程 | 2018年9月29日(土)13:00~17:15 |
会 場 | キャンパスプラザ京都 2階 ホール (京都市営地下鉄烏丸線、近鉄京都線、JR各線「京都駅」下車。徒歩5分。) |
概 要 | 「大学コミュニティについて」 大学コンソーシアム京都 事務局(副事務局長 吉貞正流) FDの取り組みには様々なものが考えられます。各大学単独のもの以外にも大学間連携や共同の取り組み、他大学との情報交換等も大きな効果をもたらすことが期待できます。本研修では、大学コンソーシアム京都の概要や事業の紹介、各参加者の所属大学の建学の精神、学部構成やカリキュラムの特色などの紹介を通じて、FDという観点での連携の場としての大学コミュニティのあり方等について考えます。 |
「FDの基礎知識-持続的な能力開発に向けて-」 講 師:耳野 健二 氏(京都産業大学 現代社会学部 教授) FDを取り巻く環境も大きく変化しています。単なる教育上の改善・工夫といったものに留まらず、高等教育のあり方そのものに関わる様々な考え方や取り組みが求められています。本研修では、FDや高等教育に関する基礎知識から教育行政など大学を取り巻く現在の環境などについてあらためて考えることを通じて、FDに対する理解を更に深めるとともに、大学教育に携わる者同士の情報交換や相互理解を深めていきます。 |
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「授業デザインのための基礎知識・ワークショップ」 講 師:浅田 瞳 氏(華頂短期大学 幼児教育学科 准教授) 講 師:岡本 信照 氏(京都外国語大学 外国語学部 教授) 綿密に計画された授業をおこなうためにはシラバスが重要な役割を果たします。シラバスに盛り込むべき項目・内容も多様化しています。本研修では、シラバスを中心に授業設計に関する基本的な考え方や留意事項等について考えます。また、カリキュラムポリシー(CP)やディプロマポリシー(DP)といった、上位にあたる教育方針や目標と個々の科目・授業との整合性についてワークショップを通じて具体的に学びます。 |
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申込締切 | 2018年9月24日(月) |
第2回 | |
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日 程 | 2018年10月13日(土)13:00~18:00 |
会 場 | キャンパスプラザ京都 5階 第2演習室 (京都市営地下鉄烏丸線、近鉄京都線、JR各線「京都駅」下車。徒歩5分。) |
概 要 | 「授業設計・授業実践ワークショップ」 講 師:阿部 一晴 氏(京都光華女子大学 キャリア形成学部 教授) 一回ごとの実際の授業は、シラバスに記載された学習目標や学習内容をブレークダウンし、それを具現化したものと言えます。それぞれの授業は明確な設計に基づいておこなわなければなりません。本研修では、これらの考えを踏まえた授業の設計に関する基本的な考え方や設計手法の事例等について学びます。また、具体的な授業設計の方法とその実践についてワークショップを通じて参加者で相互評価をおこないます。 |
申込締切 | 2018年10月8日(月) |
第3回 | |
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日 程 | 2018年11月12日(月)18:00~20:00 |
会 場 | 池坊短期大学 洗心館 6階 第1会議室 (地下鉄烏丸線「四条駅」、阪急京都線「烏丸駅」(25番出口)から徒歩2分。市バス「四条烏丸」下車徒歩2分。) |
概 要 | 「成績評価のための基礎知識・ワークショップ」 講 師:藤原 学 氏(龍谷大学 理工学部 教授) シラバスに記載された学習目標に対する到達度として成績を評価する必要があります。成績評価は曖昧なものではなく説明責任を果たせる厳密なものであることが求められます。本研修では、成績評価に関する基本的な考え方、ルーブリック作成のポイント、留意事項、具体的な事例等について学びます。また、具体的な成績評価基準のあり方や課題についてワークショップを通じて取り組むとともに、参加者相互での意見交換等をおこないます。 |
申込締切 | 2018年11月5日(月) |
第4回 | |
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日 程 | 2019年1月21日(月)18:00~20:00 |
会 場 | 池坊短期大学 洗心館 6階 第1会議室 (地下鉄烏丸線「四条駅」、阪急京都線「烏丸駅」(25番出口)から徒歩2分。市バス「四条烏丸」下車徒歩2分。) |
概 要 | 「学習支援・特別支援ワークショップ」 講 師:村田 淳 氏(京都大学 学生総合支援センター 准教授) 昨今、学生の多様化が進んでおり、様々な学生への修学支援等についても幅広く求められています。特に障害学生支援に関して、障害者差別解消法の成立により、各大学においても障害のある学生への「不当な差別的取扱いの禁止」及び「合理的配慮の提供」が法的義務ないし努力義務となりました。本研修では、まず“障害”に関する基礎知識を学んでいただき、その上で、大学における障害学生支援の現状について概説いたします。また、近年増加傾向にある発達障害のある学生等への支援について、ワークショップを通して考えていきたいと思います。 |
申込締切 | 2019年1月14日(月) |
第5回 | |
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日 程 | 2019年2月4日(月)18:00~20:00 |
会 場 | 池坊短期大学 洗心館 6階 第1会議室 (地下鉄烏丸線「四条駅」、阪急京都線「烏丸駅」(25番出口)から徒歩2分。市バス「四条烏丸」下車徒歩2分。) |
概 要 | 「学習者中心の授業ワークショップ」 講 師:澤田 美恵子 氏(京都工芸繊維大学 基盤科学系 教授) 講 師:松本 真治 氏(佛教大学 文学部 教授) 講 師:森 希理恵 氏(平安女学院大学 短期大学部 保育科 准教授) 領域や分野を問わず、主体的な学びという観点から、従来多かった一方通行の知識伝達型授業から学習者中心の授業への転換が求められています。「アクティブラーニング」もその一つだと考えられます。本研修では、アクティブラーニングを取り上げ、それらが注目されるようになった背景や期待される効果、問題点等について学びます。また、ワークショップを通じて、アクティブラーニングを取り入れた実際の授業設計案の作成と相互評価をおこないます。 |
申込締切 | 2019年1月28日(月) |
◆第1回・第2回 案内チラシ【ダウンロードはこちらから】
◆第3回・第4回・第5回 案内チラシ 【ダウンロードはこちらから】
◆プログラム全体案内掲示(A3) 【ダウンロードはこちらから】
≪各回共通≫
- 対 象
- 大学・短期大学の教職員
※常勤・非常勤、また勤務年数は問いません - 定 員
- 20名程度/回(先着順)
- 参加費
- 大学コンソーシアム京都加盟大学・短期大学の方 1,000円/回
上記以外の方 2,000円/回
※参加費は当日受付でお支払いください - 主 催
- 公益財団法人 大学コンソーシアム京都
実施報告
2018年度は、昨年度までの1.5日×2回のプログラムを細分化し、2018年9月29日~2019年2月4日にかけて、全7テーマ、計5回にわたり開催しました。
参加者数は、第1回11名、第2回9名、第3回17名、第4回11名、第5回15名と、毎回、他府県の大学を含め、教員・職員を問わず例年より多くの方々にご参加いただきました。
参加者対象のアンケートでは、「満足」「やや満足」と回答された方の割合が各研修ともほぼ100%と非常に満足いただけた様子でした。
また、自由記述欄では、「FD導入の背景が分かったことで、参加の必要性が理解できた。」(「FDの基礎知識-持続的な能力開発に向けて-」)、「カリキュラムと授業デザインの一貫性の重要さを改めて知ることができた。」(「授業デザインのための基礎知識・ワークショップ」)、「授業計画の立案、授業方法の展開や、学生にわかりやすい授業の模範例を知ることができた」「自分自身の授業を様々な角度から考え直すきっかけが得られた」(「授業設計・授業実践ワークショップ」)、「普段ほぼ独断的に行ってきた成績評価やシラバス作成の方法論を、他の先生方と互いに比較しながら議論することができた」(「成績評価のための基礎知識・ワークショップ」)、「障がいに関する様々な知識とともに、今後の学生への接し方に対する大変有意義なアドバイスをいただけた」(「学習支援・特別支援ワークショップ」)、「自分の実践を振り返るよい機会となった」(「学習者中心の授業ワークショップ」)といった感想が寄せられるなど、今後、授業を改善していく上で大いに参考にしていただけた様子でした。
お問い合わせ先
公益財団法人 大学コンソーシアム京都 FD事業 担当
TEL 075-353-9163 FAX 075-353-9101
〒600-8216 京都市下京区西洞院通塩小路下るキャンパスプラザ京都内
※窓口受付時間:火~土曜9:00~17:00(年末年始を除く)