2022年度

事業概要

大学コンソーシアム京都では、2001年に開講した「プラザカレッジ」において、京都学研究の研究成果を「京都学講座」として公開してきました。2009年度からは、京都市とともに運営する大学の知の資源を地域に開放する生涯学習事業「京(みやこ)カレッジ」における京都力養成コースの一講座として、京都に関する様々な事象の中から毎年テーマを設定し実施しています。

kyoto-city_logo京都市協働事業

2022年度 京都学講座

テーマ 『復活の京都』
講座概要
コロナ禍により、制限と解除が繰り返される日常のなかで、ようやく復活のきざしが見えはじめています。京都の町は過去何度も存亡の危機にあり、応仁の乱や蛤御門の変などによって市街地の過半は焼失し、精神的にも物理的にも大きなダメージを受けました。だが、その度に不死鳥のように復活していった歴史があります。その秘密はいったいどこにあるのでしょうか。『復活の京都』の歴史を各分野の専門家とともに検証し、その謎の解明に迫っていきます。
日 程
2022年4月23日(土)~2022年10月8日(土) 各コースとも定員130名
【午前コース】 10:00~11:30 (受付開始 9:30)
【午後コース】 12:30~14:00 (受付開始 12:00)
どちらも同じ講義内容です。

会 場
キャンパスプラザ京都 4階第2講義室
(京都市下京区西洞院通塩小路下る)
受 講 料
10,000円(基本講座10回)
※実地講座は別途参加申込と参加費用が必要です。
出願について
詳しくは「京カレッジページ」をご参照ください。
https://www.consortium.or.jp/project/sg/details
内 容
大学コンソーシアム京都 京都力養成コース京都学講座【PDF】

2022年度 京都学講座 開講記念講座  応募は締め切りました

2022年度京カレッジ京都学講座のオープニング企画として開講記念講座を実施します。

2022年度 京都学講座 開講記念講座
「京都のリバイバル」
一口に、千年の都と言う。しかし、この街には存続をあやぶまれた時期もあった。応仁の乱や戦国乱世がそうである。明治維新のあとも、つらかった。そういう危機をのりこえ、京都は今にいたっている。当日は、各時代のリバイバルを、ふりかえってみたい。
講 師
井上 章一 氏(国際日本文化研究センター 所長)
コーディネーター
川島 智生 氏(京都華頂大学 現代家政学研究所 教授)
日 時
2022年3月5日(土)
13:30~15:00(受付開始13:00)
会 場
キャンパスプラザ京都 4階 第2講義室
(京都市下京区西洞院通塩小路下る)
定 員
130名(事前応募)※応募多数の場合は抽選
参加費
無料
応募方法
下記URLから必要事項を入力の上、ご応募ください。
http://bit.do/kyotogaku0305

【ご応募の前に必ずお読みください!】
すべての項目をご入力の上、送信ボタンを押すとすぐに自動返信メールが届きます。自動返信メールに掲載された応募者の「氏名」を改めてご確認ください。
★当選者には2月25日(金)にメールにて通知します。落選の方にはメール通知を行いませんので、あらかじめご留意ください。
★自動返信メールが確認できない場合は、下記いずれかの場合が考えられますので、必ずご確認ください。
1.入力したメールアドレスは正しいが、迷惑メールに振り分けられている
→「迷惑メール」フォルダをご確認ください。そちらへ届いていても、ご応募は完了しています。
※「@google.com」のドメインからメール受信できるよう設定変更をお願いします。

2.入力したメールアドレスに誤りがある
→正しいメールアドレスをご確認の上、再度、応募フォームから応募してください。

・故意に複数回ご応募された場合は、抽選対象外とさせていただきます。

※WEBでのご応募が難しい場合は、往復はがきに下図のとおり明記の上、ご応募ください。

記載不備の場合や往復はがき以外での応募、また、1名1通でないものや料金不足の場合は受付できません。予めご了承ください。ご提供いただいた個人情報は京カレッジに関する諸連絡のみに使用するもので、その他の目的では使用いたしません。

応募締切
WEB応募:2022年2月18日(金)23:59
往復はがき:2022年2月18日(金)必着
▶締切りを過ぎてのご応募は無効となります。
▶応募の結果は2022年2月25日(金)に当選者のみメール(WEB応募の方)
もしくは郵送(往復はがき応募の方)にて通知いたします。

基本講座

4月23日(土) 「賀茂競馬930年 -伝統と継承-」

講師:
堀川 潤
一般財団法人 賀茂県主同族会 理事長
賀茂競馬保存会 副会長

賀茂競馬は5月5日に世界遺産・上賀茂神社で行われる伝統の神事。平安時代の寛治9年(1093年)以来930年の長い歴史があります。古式競馬の内容だけでなく、長い歴史でのエピソードや伝統を守りつつ、次世代にどのように継承していくのかについても触れていきます。

5月28日(土) 「災害からの「復活」と神仏への祈り -御霊信仰・天神信仰の成立・展開と災害-」

講師:
竹居 明男
同志社大学 名誉教授

前近代においては、我われ現代人とは異なり、予期しえない災害・災難に対する予防と対策は、ほとんど神仏への祈願にたよるほかありませんでした。平安時代に、そうした対策の一つとして登場したのが御霊信仰とその延長上にある北野天満宮の創建です。平安時代前期から末期までを対象に、平安京内外の災害の実態と、御霊信仰、および北野天満宮を拠点とする天神信仰の成立・展開との関係を探ってみたいと思います。

6月11日(土) 「祇園祭 鷹山の復活 -196年の眠りからの覚醒-」

講師:
山田 純司
公益財団法人 鷹山保存会 理事長

鷹山は暴風雨で懸装品が破損した1826年を最後に祇園祭・山鉾巡行から離れ、1864年の蛤御門の変に伴う大火で御神体の一部を残して曳き山本体も焼失し長らく「休み山」となりました。応仁の乱以前からの歴史を持つ鷹山は2022年に約200年ぶりの復興を目指しています。
*何故、眠り続けたのか?*誰がゆり起したのか?*再び眠る事はあるのか?1100年を超す祇園祭の歴史の中で、休み山だった200年間は京都人にとっては「ほんの少しだけ休んではった」ということでしょう。

7月2日(土) 「明治維新期の西本願寺」

講師:
近藤 俊太郎
龍谷大学 非常勤講師

明治維新と仏教との関係といえば、とにかく廃仏毀釈がよく知られています。廃仏毀釈は、日本が近代国家形成にあたり、神道国教化を目論んだために生じた出来事でした。一方、仏教界がその衝動からどう立ち直り、近代化を進めていったのかについては、あまり知られていません。そこで本講義では、明治維新期の西本願寺を中心に取り上げ、日本の仏教の近代化について考えてみたいと思います。

7月23日(土) 「明治の工業都市京都 -首都から工業都市へ-」

講師:
川島 智生
京都華頂大学 現代家政学研究所 教授

蛤御門の変による市街地焼失と遷都以来、沈んだ京都の町を再生させるために、官民あげて工業都市化がはかられます。現在の風光明媚な観光都市京都からは想像もつかないことですが、琵琶湖疎水はそのためにつくられました。工業都市の遺構は京都織物や鐘紡工場の一部が残ります。最も多く残すのがNISSHA本社工場になった京都綿ネルで、現在も明治29年に完成の工場の過半を残します。工業都市の息吹をこの煉瓦造工場から読み取り、躍動する明治の京都を検証します。

7月30日(土) 「子育てのまち京都の夏 地蔵盆 -その現状と将来-」

講師:
神谷 潔
スタジオ北山山荘 写真家

京都の夏の風物詩「地蔵盆」は、街かどの地蔵堂の前又は石地蔵を会場に移してお供えとお飾りをし、住職の読経、おやつ、福引などのプログラムで子どもたちを楽しませ、大人同士も親睦をはかる伝統行事です。この行事も少子化と住民意識の変化のために、徐々に縮小衰退しつつあります。 過去20年間の京都市北部の写真記録をご覧いただき、みなさんとこの伝統行事の意義と将来について語り合いたいと思います。

8月20日(土) 「奥深い芸の世界へ ―恵美華さんに聞く」[6月4日 振替日]

講師:
恵美華
祇園甲部芸妓(地方)

祇園甲部の恵美華さん。立って舞う芸妓舞妓を「立方(たちかた)」というのに対し、座って三味線を演奏する芸妓を「地方(じかた)」といいます。立方の希望者は多いのですが、地方は高齢化が進んでいます。在学中から修行をはじめ、大学コンソーシアム京都の加盟校を、昨年卒業したばかり。学士芸妓として活躍する最年少の地方、恵美華さんに、お話をうかがいます。

9月10日(土) 「戦国期京都の都市構造 -応仁・文明の大乱からの復活-」

講師:
山田 邦和
同志社女子大学 現代社会学部 教授

室町時代中期におこった応仁・文明の大乱がそれまでの戦争と異なっていたのは、京都の市街地を舞台として、11年間という長期間の戦いが繰り広げられたところです。これにより、都市としての京都は大きな打撃を受けました。しかしその後、京都は見事な復活を遂げます。戦国時代の京都の都市構造はそれ以前とはどのように異なっていたのか、最新の都市史研究の成果をとりいれながら分析してみましょう。

9月24日(土) 「京町家今昔 -その変遷と現在に伝える知恵-」[9月3日 振替日]

講師:
荒木 正亘
株式会社アラキ工務店 会長

明治の初めに仮家と呼ばれた京町家は、明治30年ごろから大正初期にかけ最も華やかに再生され、景観の主役となりました。建築時期によって意匠や構造が異なるだけでなく、お店(たな)から庶民の借家まで住み手によっても様々な京町家があります。本講座では、その建物の違いと見方について紐解きたいと思います。また、現在の木造住宅と比較し、構造・耐震・防火をどのように考えているのかも明らかにしていきます。

10月8日(土) 「復活の小劇場 -THEATRE E9 KYOTO 新しい公共としての民間劇場」

講師:
あごうさとし
THEATRE E9 KYOTO 芸術監督 京都市立芸術大学 芸術資源研究センター 客員研究員

2015年から2017年にかけて京都市内の5つの小劇場が閉館する事態がおこりました。それを一つの社会課題として掲げ、多くの市民からの援助を受けて2019年に東九条地域にTHEATRE E9 KYOTOは開館いたしました。劇場の創造過程、現在、そして未来について触れることで、芸術のみならず暮らし、経済、まなび、まちづくりなど様々な分野にも横断する持続可能な公共空間とは何かを考えたいと思います。

実地講座

京都学講座では、実際に現地で京都に触れる「実地講座」を取り入れています。
実地講座は別途参加申込と参加費が必要です。
申込が定員を超過した場合は抽選で受講生を決定します。
参加申込には募集ガイドにあるシラバスの注意事項をご覧ください。

実地講座① 7月9日(土) 時間:10:00-12:00 定員:30名 参加費:2,000円
日本庭園と京都の近代 -南禅寺界隈別荘庭園群と琵琶湖疏水 地域の歴史がはぐくんできた「京都岡崎の文化的景観」

講師:
加藤 友規
植彌加藤造園株式会社 代表取締役社長
京都芸術大学大学院 日本庭園分野 教授

幕末から明治維新の社会変化と東京奠都により、京都は沈滞感に覆われ、その打開策として京都では殖産興業に取り組み、琵琶湖疏水の水車動力による産業振興に再起をかけました。事業の途中で水車動力から水力発電に計画が転じ、工場を予定した地域は別荘や宅地へと転用され、疏水の水は産業のみならず、新たな京都の庭園を創り出しました。地域の歴史がはぐくんできた、現代の私達にもたらされた日本庭園の恵みを共に学びます。

実地講座② 12月24日(土) 時間:14:00~16:00 定員:30名 参加費:2,000円
美術館に見る京都の復活の歴史と今 -京都市京セラ美術館-

講師:
吉中 充代
京都市美術館学芸員

明治期以来美術の都をめざした京都では、本格的な美術館の設立が望まれました。京都市京セラ美術館は、積年の課題にこたえた大礼記念京都美術館(1933年設立)からの歴史ある美術館です。開館時より同時代美術を含め公立美術館コレクションの先鞭をつけ、戦後の接収から京都市美術館に改名しての復活、そしてこのたびのリニューアルと、何度も大きな変革を経験してきました。美術館の設立・復活と大いに関わってきた日展をはじめ建物と展示をご覧頂き、美術館を通して京都の復活の歴史を紹介します。

◆大学コンソーシアム京都加盟校の正規学生は基本講座の1回毎の受講が可能です

「加盟校正規学生」とは大学コンソーシアム京都加盟校の正規学生(ただし大学院・通信教育課程生等を除く)および放送大学京都学習センター全科履修生です。1回ごとの受講をする場合は、基本講座で希望する講座の日時に直接会場へお越しの上、受付で必ず学生証を提示してください。受講料は無料です。実地講座への参加は、京カレッジ生として基本講座の10回分とあわせて申込む必要がありますので、学生証のコピーを必ず添付して、期間内に出願をしてください。

感染予防の取り組みとお願い

下記の感染予防対策を十分に取りながら、実施をしてまいります。

1) 講座運営における感染予防対策について

  • 教室定員の50%程度以下の受講者数にて実施します。
  • 各受講者の前後左右の席が空くよう着席し、受講生同士の距離を確保します。
  • 資料は受付時に手渡しをせず机上に設置し、職員との接触機会を減らします。
  • 講義中も適宜換気を行います。

2) キャンパスプラザ京都における感染予防対策について

  • 職員は出勤前の検温、こまめな手洗い、マスクの着用を徹底しています。
  • ドアノブやトイレの水栓レバー等、不特定多数の人が触れる箇所については、こまめな消毒を行っています。

3) (受講者へ)マスク着用、手指消毒のお願い

  • キャンパスプラザ京都に入館される際には、マスクを着用し、エントランスに配置している消毒液で手指の消毒をしてください。

4) (受講者へ)健康管理のお願い

  • ご自宅等で検温していただき、発熱(37.5度以上又は平熱比1度超過)、または咳や咽頭痛、倦怠感、息苦しさ等の体調不良の場合は受講をご遠慮ください。

5) (受講者へ)エレベーターやロビーでの会話は控えめに

  • 密になりやすいエレベーター内やロビーでの会話はお控えください。

今後の要請等を踏まえ、中止の判断を行う場合につきましては、改めて告知をいたします。
以上、ご理解ご協力くださいますよう、どうぞよろしくお願いいたします。

緊急事態宣言発出(延長)時の開講判断基準

1)キャンパスプラザ京都の施設利用が可能な場合
・原則、通常どおり講座を実施する。
2)キャンパスプラザ京都の貸室利用停止措置となった場合
・貸室利用を停止期間内は講座を開講しない(延期する)。
3)上記以外の理由により開催延期または中止する場合
・ その都度、判断の上、対応を決定する。

お問い合わせ先

公益財団法人大学コンソーシアム京都 京カレッジ担当
〒600-8216 京都市下京区西洞院通塩小路下る キャンパスプラザ京都1階
TEL.075-353-9140 FAX.075-353-9121
MAIL:miyakare■consortium.or.jp(■を@に変更して送信してください)
※お問い合わせ受付時間:火~土曜9:00~17:00(年末年始を除く)

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