2022年度

事業概要

2018年度に、「京都FD執行部塾」は「大学執行部塾」へ名称を変更しました。

大学コンソーシアム京都では設立間もない1995年より教員が授業内容・方法を改善し向上させるための組織的な取り組みとして、加盟大学と共に京都地域におけるFD活動を推進しています。
本事業は、当財団加盟校の学長をはじめとする大学執行部層を対象とした勉強会として、2010年度より実施しています。
この間、2017年4月の大学設置基準等の改正によりSDが義務化され、大学執行部層においてもFDだけでなく大学運営全般にわたる研修が求められる中、本事業についても、FDだけでなく広く大学運営全般に係るテーマを取り上げるべく、2018年度より「大学執行部塾」に名称変更いたしました。

開催概要

第13回目となる今回は、大阪大学特任教授、スチューデント・ライフサイクルサポートセンター長の川嶋太津夫氏をお招きし、「ポスト高大接続改革の大学入試・大学教育」と題して、ご講演いただきます。
各大学・短期大学の皆様におかれましては、本執行部塾を通して、高大接続改革が進む中での大学入試・大学教育について、更に考えを深めていただきたく、ご案内申しあげます。
なお、今年度も新型コロナウイルス感染症拡大防止策のため、オンラインにて開催いたします。
是非ともご出席賜りますようお願い申しあげます。

日程
2022年6月25日(土)11時30分~12時30分
会場
オンライン(Zoomウェビナー)
主催
公益財団法人 大学コンソーシアム京都
対象
大学・短期大学 執行部層教職員の方、テーマに関心のある高等教育機関関係者の方など
参加費
当財団加盟大学・短期大学教職員:無料
上記以外の方:1,000円(事前振込制)申込完了後、メールにて参加費のご請求書をお送りいたします。
6月15日(水)までにお支払い手続きをお願いいたします。
※恐れ入りますが、振込手数料はご負担ください。
※上記期日までにご入金が確認できない場合は、お申込みが無効となりますので、ご注意ください。
申込期間
2022年5月19日(木)9:00~2022年6月15日(水)17:00
内容
テーマ 「ポスト高大接続改革の大学入試・大学教育」
概要 10年余り続いた高大接続改革の議論も2021年1月の第1回大学入学共通テストの実施により一区切りつきました。しかし、18歳人口が急減するだけでなく、新たな高校の学習指導要領のもとで学んだ高校生が2025年度に大学に進学してきます。さらに社会自体のDX化が急速に進展し、VUCAが常態化する時代の中で大学入試、大学教育の在り方も大きな変革を求められるのではないでしょうか。近未来の大学入試、大学教育のあるべき姿を参加者の皆さんと議論したいと思います。
講師 川嶋 太津夫 氏
(大阪大学特任教授(常勤)、スチューデント・ライフサイクルサポートセンター長)

1954年岐阜県生まれ。
名古屋大学大学院で教育社会学を専攻。名古屋大学教育学部助手を経て、1993年に神戸大学大学教育研究センターに助教授として赴任。神戸大学大学教育推進機構及び大学院国際協力研究科教授を経て、2013年から大阪大学教授。現在は大阪大学特任教授(常勤)スチューデント・ライフサイクルサポートセンター長。
また、独立行政法人大学改革支援・学位授与機構研究開発部客員教授、同機構大学機関別認証評価委員会委員、国立大学協会入試委員会専門委員、第11期中央教育審議会臨時委員(大学分科会、質保証システム部会、認証評価機関の認証に関する審査委員会)などを務める。文部科学省大学入試のあり方に関する検討会議座長代理も務めた(2021年7月まで)。
現在の専攻分野は比較高等教育論。
主な研究成果としては、『初年次教育:歴史・理論・実践と世界的動向』、『大学改革の現在』、『大学のカリキュラム改革』、『進化する初年次教育』、『学習成果ハンドブック』、『50年目の「大学解体」 20年後の大学再生:高等教育政策をめぐる知の貧困を超えて』、『教学マネジメントと内部質保証』、『未来志向の大学入試デザイン論』(いずれも共著)などがある。

実施報告

 大学コンソーシアム京都では、2022 年 6 月 25 日(土)に「2022 年度大学執行部塾」を実施いたしました。
 今年度も、新型コロナウイルス感染症の状況を鑑みつつ、多くの方にご参加いただけるよう、オンライン(当財団加盟大学執行部層のみ対面)で開催いたしました。
 当日は加盟大学・短期大学の学長をはじめ、全国の大学執行部層や高等教育機関関係者も迎え、大阪大学の川嶋 太津夫教授より「ポスト高大接続改革の大学入試・大学教育」をテーマに、ご講演いただきました。
 講演では、総合型選抜・学校推薦型選抜における学力の適切な把握のために、大学入学共通テストをどのように活用できるかが現在課題であり、学士課程教育を改めて見直すことにより、入試の方法も変化する。そのうえで、学士課程においては教養教育・専門基礎教育を行い、高度の専門教育は大学院で行うことが今後考えられると話され、「大学入試を変えれば、高校教育や大学教育が変わるというロジックモデルから、社会、高校教育、大学教育が変わるから大学入試を変えなければならないというロジックモデルの方が正しいのではないか」という考え方を提唱されました。また、高校教育における探究活動から、高大接続や大学入試を通じて大学の研究にどのようにつなげるかが重要になると結ばれました。
 参加者からは、「大学教育の課題と解決の方向性について非常に分かりやすくご説明いただき、ヒントが得られた」「高大接続に関する現状、また問題点について多くの知見を得ることができた」などといった感想が寄せられました。

お問い合わせ先

公益財団法人 大学コンソーシアム京都 FD事業 担当
TEL 075-353-9163 FAX 075-353-9101
〒600-8216 京都市下京区西洞院通塩小路下るキャンパスプラザ京都内
※窓口受付時間:火~土曜9:00~17:00(年末年始を除く)

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