2018年3月3日(土)、4日(日)に京都産業大学(京都市北区上賀茂)にて開催する第23回FDフォーラムのシンポジウムおよび各分科会の概要をご紹介します。
申込期間【2018年 1月5日(金)~1月31日(水)】
加盟校先行申込期間【2017年12月15日(金)~12月22日(金)】
※先行申込期間中は優先定員までの受付となります。
※お申込みは先着順で受付し、定員になり次第受付終了いたします(キャンセル待ち受付は行っておりません)。
シンポジウム【3月3日(土)13:00~17:00】
FDのこれまでと、これから~多様な角度からFDについて考える~
2007年に大学設置基準によってFDが義務化されてから、10年がたつ。各大学はFD研修会や公開授業を実施し、授業アンケートを行うなどして義務化に対応し、教育力を高める努力をしてきた。この間、アクティブラーニングが加速度的に広まった他、授業アンケートに限らず広く教育学習関連情報を収集、分析し、教育改善に役立てる教学IR、3つのポリシーと質保証などもFDを考える上で重要なテーマとなり、FDそのものの概念も広がりを見せている。
そこで本シンポジウムでは、一度立ち止まり、「これまでのFD」によっていかなる成果が生まれたのか、何が課題として残されているのかを整理し、「これからのFD」をどのように展開し、いかなる大学教育を実現しようとするのかを考える契機としたい。そのために、4人のシンポジストを招き、全国的・政策的な視点、国際的な視点、現場の視点など、多様な角度から講演いただく。そして参加者同士の議論を通じて、さらに多様な角度から、これまでのFDとこれからのFDを考えていただきたい。
≪シンポジスト≫
林 剛史氏(文部科学省 高等教育局大学振興課 課長補佐)
梅本 裕氏(学校法人京都橘学園 理事長)
森 朋子氏(関西大学 教育推進部 教授)
佐藤 浩章氏(大阪大学 全学教育推進機構 教育学習支援部 准教授)
≪コーディネーター≫
西野 毅朗氏(京都橘大学 教育開発支援センター 講師)
分科会(第1~12分科会)【3月4日(日)10:00~15:30】
第 1 分 科 会 |
学生ファシリテータ/スチューデント・アシスタント協働型の授業と学び場づくり
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第 2 分 科 会 |
どうしている?どうしていく?各実習の評価
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第 3 分 科 会 |
リベラルアーツ教育の展望定員100名(優先定員60名) 本分科会では、今日の高等教育におけるリベラルアーツ教育が直面する課題と展望について、様々な視点から議論する。今日の高等教育におけるリベラルアーツは、その意味において変奏を重ね多義的なものとなっている。こうした現状に鑑みて、リベラルアーツ教育が直面する諸問題と、教育現場で起こっている様々な課題について幅広く議論し、リベラルアーツ教育のあり方を複眼的に模索することを本分科会の目的とする。 |
第 4 分 科 会 |
サイエンスリテラシーを養う横断型プログラムのデザインと運用
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第 5 分 科 会 |
高次の能力を捉えるための評価
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第 6 分 科 会 |
体験・実践型学習におけるフィールドワークを通じた効果と運営上の課題定員70名(優先定員40名) 近年、学生を地域社会等に連れ出して教育を行う体系である「体験・実践型学習」を行う大学が増えてきている。このような学習は、学生にとって社会での課題を身近に知ることに繋がり、その解決策を考えるのに役立つと言われている。そこで、本分科会では、「体験・実践型学習」によって成果をあげられている大学の事例を紹介して頂き、学生の理解度や意識が変わるにはどのように進めていけばいいかを参加者の方とともに検討する。 |
第 7 分 科 会 |
情報セキュリティ教育
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第 8 分 科 会 |
大学の「出口」とは何だろうか―教養・シチズンシップ・キャリア・人間教育定員60名(優先定員35名) 大学における教養教育、シチズンシップ教育、キャリア教育、人間教育など、それぞれが想定する大学の「出口」とは一体何だろうか。大学の先には何がある、もしくはあるべきだと考えられているのだろうか。様々な観点から高等教育の「出口」について検討し、現代社会における大学教育と教員の役割を再考したい。 |
第 9 分 科 会 |
PBLの組織的な運用・実践定員60名(優先定員35名) 大学においてPBL(Project based Learning)が実践されるようになってきている。その広がりによって、単体の授業だけではなく、組織的な設計、運営、実践が求められるようになっている。 |
第 10 分 科 会 |
地域資格教育プログラムの運営と大学地域連携のこれから定員60名(優先定員35名) 京都府下の9大学による連携のもと、地域資格制度「初級地域公共政策士」を開発・運用している。 |
第 11 分 科 会 |
学生のパフォーマンス評価を考える:工学教育と薬学教育を中心に定員40名(優先定員24名) 学生のパフォーマンス評価の中でも、とりわけコミュニケーションスキルや倫理性等の評価のあり方について検討する。具体的には、技術者養成の工学教育の視点からパフォーマンス評価のあり方を、なおかつ薬剤師養成の薬学教育の視点から評価の取り組みを報告いただく。2つの報告をふまえ、指定討論者より高等教育の文脈での倫理的な教育とその教育効果の測定等について、哲学の視点からのコメントをいただく。午後は、午前の議論に立脚しながら、パフォーマンス評価に関するワークショップを実施し、参加者とともに検討を深めていく。 |
第 12 分 科 会 |
ビジネスと学部ゼミ活動定員30名(優先定員18名) わが国において、いわゆる文系の大学生は、卒業と同時に企業に就職する場合が多い。そのため、学部教育においても、ビジネスの概要に触れたり、社会人基礎力を養う機会を提供したりすることも必要であろう。これらを通常の講義科目で行うには限界があり、ゼミ(演習)の指導内容に関連するものを、ゼミを通じて行うことが適切と考える。本分科会では実際のゼミ活動の取り組み事例を紹介しながら、その効果や可能性について考える。 |
<お問合せ>
公益財団法人 大学コンソーシアム京都 FDフォーラム事務局
TEL 075-353-9163
Email fdf■consortium.or.jp(■を@に変更して送信ください)
※窓口受付時間:火~土曜9:00~17:00(年末年始を除く)