令和6年度 学まちコラボ事業の取組をご紹介します。
大学・学生と地域が『コラボ』して京都のまちづくりや地域の活性化に取り組む企画・事業を募集し、助成支援を行う“学まちコラボ事業”。
今年度採択団体の取組をお知らせします!!
【活動紹介】京都女子大学、京都大学、龍谷大学 『学生団体K-Bond』
8/16日(金)、「学生団体K-Bond」が関わる夏の伝統行事「京北盆踊りフェスタ2024」が開催され、見学してきました!
「学生団体K-Bond」は、今年で活動3年目。
京都女子大学、龍谷大学、京都大学の学生からなる団体です。
京北地域の急速な少子高齢化に伴い、盆踊りの担い手が減少し消滅の危機に瀕している状況に着目し、地元住民の方と協働して地域の活性化や盆踊りの保存活動、若者層をターゲットとした若者視点で京北盆踊りの魅力を発信しています。 今回見学した「京北盆踊りフェスタ」は、京北の文化のひとつである盆踊りを継承していくため、毎年8月16日に開催されています。「浄瑠璃くずし」といわれる丹波音頭をはじめ、山国・弓削・周山・宇津の里音頭といった各地域の風景や特徴が唄われる音頭で踊ります。
今年は、K-Bondの呼びかけで学生や社会人が12~13名ほど、また学まちコラボの交流会で知り合ったという他の採択団体のメンバーも「京北盆踊りフェスタ」に参加されていました。
会場である旧京北第一小学校体育館は、老若男女問わずたくさんの方が参加され、久々に見る夏祭りの風景でした!
学生団体K-Bondのメンバーである中野さんに「地域の方との交流」について伺うと、
「定期的に京北地域へ足を運び、盆踊りの練習や地域の集まり・イベントにも積極的に参加させてもらい、地域の方に協力してもらえることも多く、楽しく活動をしています。また、地域と継続的に関わることで、多面的な視点で地域の課題等を捉えることができ、自分たちが関われることはまだまだあるのではないかと思っています」とのことでした。
盆踊りのシーズンが終わると、盆踊りや歌の練習はもちろん、YouTubeの配信や盆踊りのアーカイブ化など、デジタルの面から京北の盆踊りを紹介されるということです。
引き続き、京北の盆踊りの魅力を伝えるために地域の方と一緒に活動を頑張ってください!!!
【活動紹介】立命館大学 『カモシネマ19実行委員会』
8/24日(土)、鴨川の葵公園で「カモシネマ19」が開催され、見学してきました!
「カモシネマ実行委員会」は、鴨川の河川敷で清掃活動と野外映画上映会を行う団体です。
地域住民や京都府民、若者に鴨川の長期的な美化・保全意識をもってもらうことを目的とし、鴨川の魅力を伝え、守るきっかけをつくる活動を続け、今年で19年目を迎えます。
立命館大学広告研究会の有志により設立され、現在40名ほど在籍しています。
「カモシネマ」と言えば、昨年は映画上映前に大雨、一昨年はイベント開催前に大雨と‘雨’がつきもので、今年も夕方頃から雲行きが怪しくなり、今にも雨が降りそうな状況で稲光や雷が鳴る中、何とか雨に降られることなく無事に終了しました。
野外映画上映会前には、以下の2つのイベントを開催。
① 小さなお子様向けイベント「かもがわであそぼ」
他大学のサークルに依頼し、子どもたちが楽しめるブースや鴨川について学べるブースなど様々なブースが出展し、50名ほど参加されました。
② 鴨川の清掃活動「クリーンハイク」
今年は大学生にフォーカスして募集活動を実施し、30名ほどの学生(大学職員や大学院生の方も数名含む)が、鴨川のボランティア団体の方たちと一緒に清掃活動に参加されました。
19時10分~「野外映画上映会」を実施。
今年は、劇団ヨーロッパ企画制作の『リバー、流れないでよ』が上映されました。
冬の貴船を舞台とした映画であり、京都が舞台であること、カモシネマメンバーでの人気が高かったこと、昨年に「リバー、流れないでよ」の監督や脚本の方たちと縁があったこともあり、この映画に決定したということです。
また、暑い中で気分だけでも涼しくなってほしいというリーダー苅部さんの強い思いもありました。
上映前に続々と観客の方が来られ、準備されたシートは、あっという間に埋まる盛況ぶりでした!小さなお子さまを連れた家族連れや老夫婦の姿もありました。(約300名の来場があったということです!)
スクリーンに映し出される真冬の貴船は、より一層の涼しさを感じることができました。
今回の取材を通して、カモシネマメンバー全員が協力し合いながら運営を進めていく姿がとても印象的で、その裏に、鴨川のボランティア団体をはじめ、京都府、京都市、地域の飲食店などたくさんの応援があることを知りました。そして皆さまが温かく見守っている姿も印象的でした。
これからも、鴨川の保全活動や魅力を伝える活動を頑張ってください!
【活動紹介】 京都市立芸術大学、京都精華大学、龍谷大学
『BORDER! 実行委員会』
11/24(日)、BORDER!実行委員会開催のイベント「BORDER!アートフェスティバル2024」を見学してきました!
「BORDER!実行委員会」は、京都市立芸術大学を中心に関西の美術系大学生で構成されており、アートフェスティバルを開催するための企画、運営、実施を行っています。
会場は、上京区の「出町桝形商店街」。 当日は、小雨が降ったり止んだりの寒い一日でしたが、商店街の中はアーケードで屋根もあり、寒さを感じることなくイベントを楽しむことができました! これまで、イベントは野外開催が多く天気の心配がありましたが、今年は屋根のある場所、そしてレコードや古本など芸術関連のお店もあるということで「出町枡形商店街」に決めたそうです。(リーダー塚原さん)
近くには、豆大福で有名なお店や商店街の中にも鯖寿司の有名なお店などがあり、人通りの多い商店街ということですが、この日は、あまり見ることのないアート作品に、老若男女問わず、地元の方や観光客の方などたくさんの方がイベントを楽しんでおられました。今年のイベントテーマは、「まどま」。「窓」からのぞくアートの「間」。 イベントのメインとして「出町枡形商店街✕BORDER!アートフェスティバル」による当日限りのスタンプラリーを開催。商店街のお店をモチーフにした手作りスタンプがお店の前に置いてあり、全部集めると商店街で使える商品券やイベントグッズが当たるなど楽しい企画になっていました。 手作りのイベントグッズは、クオリティが高く、子どもも喜ぶかわいいグッズばかりでした!
取材を通して、BORDER!実行委員会が、商店街の方々と連携を図ってイベントを実施していることがよく分かりました。当日は、商店街の方々も学生さんと一緒に活き活きと仕事をされており、商店街の活性化にも大きく貢献していたのではないかと思います。
近年、商店街の衰退化が問題となっていますが、商店街と学生がコラボして商店街の活性化や地域活性化に繋がる取り組みがこれからも増えていったら…と思います。
イベントは終了しましたが、毎年イベントのホームページが素敵なので、ご覧ください!