この度、(公財)大学コンソーシアム京都学生交流事業部では、「障害学生支援における施設対応」にスポットを当て、各校の施設担当者で意見交換の場を設けることを目的とした勉強会「障害学生支援における施設対応~アクセシビリティを考える~」を開催しました。
冒頭、話題提供として、村田 淳氏(京都大学学生総合支援センター准教授、障害学生支援ルームチーフコーディネーター)と吉田 哲氏(京都大学大学院 工学研究科 建築学専攻 准教授)からは障害学生支援の法令や制度面、国内外の施設に関する事例共有等のレクチャーが行われました。その後、施設対応において法令遵守だけに留まらず「アクセシビリティ」、「障害のある学生にとって利用しやすい施設とは」、「施設の新設・改修を行う際の事前的改善措置と合理的配慮」等をキーワードに、グループに分かれて意見交換が行われました。
概要
日 程 |
2018年3月2日(金)13時00分~17時00分(~18:00 情報交換会) |
会 場 | キャンパスプラザ京都(5階第1共同研究室) |
主 催 | 公益財団法人 大学コンソーシアム京都 |
備 考 | 無料・先着申込制(定員15人、参加者15名) |
当日のスケジュール
時間 | 内容 |
14:30 | 話題提供(レクチャー) ①「障害者差別解消法をふまえて大学での支援を考える」 ≪講師≫村田 淳 氏(京都大学学生総合支援センター 准教授、障害学生支援ルーム チーフコーディネーター) ※村田氏のレクチャーの資料はこちら ②「法令順守と障害のある学生にとってのアクセシビリティ」 ≪講師≫吉田 哲 氏(京都大学大学院 工学研究科 建築学専攻 准教授) ※吉田氏のレクチャー資料はこちら |
15:30 | 「施設の新築・改修に関する意見交換(グループディスカッション)」 ≪ゲスト≫ 山本 英嗣 氏(特定非営利活動法人アイコラボレーション 理事長 車椅子利用者) 関根 千佳氏(同志社大学 政策学部 大学院 総合政策科学研究科 ソーシャルイノベーションコース 客員教授) |
16:30 | 意見交換の結果共有・質疑応答 |
16:50 | まとめ |
17:00 | 閉会後、交流会(~18:00) |
実績
懇談会参加者数 計15人
①加盟大学・短期大学部 計13人
②非加盟大学・短期大学部 計2人
総括
今回、障がい学生支援の担当者ではなく、主な参加対象者を大学の施設担当者とした勉強会「障害学生支援における施設対応~アクセシビリティを考える~」を開催しました。定員の15名が埋まり、大規模大学から小規模大学、美術系大学、他府県からの参加もあり、ゲストとして車椅子利用者である山本 英嗣氏(特定非営利活動法人アイコラボレーション 理事長)、関根 千佳氏(同志社大学 政策学部 大学院 総合政策科学研究科 ソーシャルイノベーションコース 客員教授)にもご参加いただきました。
話題提供の後、各校の事例共有をはじめとしたグループディスカッションを実施。障がい学生支援の担当者という切り口では、関西障がい学生支援担当者会議(KSSK)等でも事例や経験を共有する場がありましたが、施設担当者が「障がい学生支援」を切り口に集まる機会はこれまでなく、参加者も日頃より感じていた疑問や自校の取り組みの再確認等、積極的に意見交換をする様子が見られました。
その後の情報交換会もそれぞれの大学の課題や今後について話をされる姿が見られました。
大学コンソーシアム京都では今後も様々な切り口で障がい学生支援の取組みを展開する予定です。