第24回FDフォーラム シンポジウム・分科会の概要について

2019年3月2日(土)、3日(日)に立命館大学衣笠キャンパス(京都市北区)にて開催する第24回FDフォーラムのシンポジウムおよび各分科会の概要をご紹介します。

 第24回FDフォーラム
「大学におけるダイバーシティ」

通常申込期間【2019年1月5日(土)~1月31日(木)】
加盟校先行申込期間【
2018年12月14日(金)~12月21日(金)】

※加盟校先行申込期間中は優先定員までの受付となります。
※お申込みは先着順で受付し、定員になり次第受付終了いたします(キャンセル待ちの受付は行っておりません)。


 
シンポジウム【3月2日(土)13:00~17:00】

※シンポジウムは①か②のいずれか一つへの参加となります。

【シンポジウム①】

大学に集う人々の多様性にいかに向き合うか

定員420名(優先定員250名)

大学には多様な人々が集まっている。人種、民族、国籍、ジェンダー、セクシュアリティ、障がいの有無はもちろんのこと、世代、主に用いる言語、宗教、職種なども様々である。大学に多様な人々が集まっているという認識は、大学においてマイノリティの権利が侵害されないよう配慮する上で重要である。また現在、世界は急速な国際化の途上にある。これからの大学教育や大学運営では、そのように国際化し、かつ多様性に満ちた世界を生きてゆく上で必要となる、開かれた人間観や社会観が求められる。

≪シンポジスト≫
 ウスビ・サコ氏(京都精華大学 学長)
 日高 庸晴氏(宝塚大学 看護学部 教授)
 あかた ちかこ氏(大阪市立児童自立支援施設阿武山学園 講師)
 松波 めぐみ氏(立命館大学 生存学研究センター 研究員)
≪コーディネーター≫
 山田 創平氏(京都精華大学 人文学部 准教授)

【シンポジウム②】

社会人の「学び直し」と大学教育

定員300名(優先定員180名)

人間が生涯学び続けることを支える教育システムを追求するにあたり、「人生100年時代」に固有な大学教育のあり方を検討することは重要である。産学連携によって社会人対象のプログラムを開発していくことは、大学教育に変容をもたらし、大学におけるダイバーシティを促進しうる。本シンポジウムでは、社会人の「学び直し」が今日の社会において持つ意味を問いつつ、今後の大学教育の課題について多角的な視点から議論する。

≪シンポジスト≫
 稲永 由紀氏(筑波大学 大学研究センター 講師)
 野澤 正充氏(立教大学 副総長/立教セカンドステージ大学 副学長)
 岡田 忠克氏(関西大学 学長補佐/人間健康学部 教授)
 平居 聡士氏(学校法人立命館 総務部 秘書課長)
≪コーディネーター≫
 
村上 正行氏(京都外国語大学 外国語学部 教授)

 

 

分科会(第1~11分科会)【3月3日(日)10:00~15:30】

※分科会はいずれか一つへの参加となります。


1


教学IR:ケーススタディーから学ぶデータの活用方法

定員160 → 180名(優先定員95名) ※定員増員いたしました

本分科会では、「教学に関するIR」、すなわち、「教育全般に関する情報収集・提供及びデータ分析、並びに教学政策の策定及びその支援を行う取り組み」(龍谷大学における教学IRの定義より)を取りあげる。具体的には、学生調査などのデータを授業改善といった教学分野で実際に活用している例をケーススタディーとして報告してもらい、教学における内部保証の向上につなげるための具体策の検討をおこないたい。

≪報 告 者≫
 山下 仁司氏(大阪大学 高等教育・入試研究開発センター 教授)
 畑野 快氏(大阪府立大学 高等教育開発センター 准教授)
 小山 理子氏(京都光華女子大学短期大学部 准教授)
 藤田 和弘氏(龍谷大学 教学企画部長/理工学部 教授)
≪コーディネーター≫
 瀧本 眞人氏(龍谷大学 国際学部 教授)


2


学部・学科教育の改革・改善をいかに進めるか

定員160名(優先定員95名)

本分科会では、学部や学科という単位での教育改善をいかに進めるべきかというミドルレベルのFDについて議論を深めたい。登壇者の先生方に、人文科学(文学)、社会科学(経済・経営学)、自然科学(理学療法)という各領域において、実際に学部・学科単位の教育改善を進めてこられた事例をお話しいただき、学部・学科レベルの教育改善は誰がどのように進めていけばよいのか、参加者と共に考える。

≪報 告 者≫
 松浦 京子氏(京都橘大学 文学部 学部長/教授)
 山本 啓一氏(北陸大学 経済経営学部 学部長/教授)
 平山 朋子氏(藍野大学 医療保健学部 准教授)
 斎藤 有吾氏(藍野大学 医療保健学部 助教)   
≪コーディネーター≫
 
西野 毅朗氏(京都橘大学 教育開発支援センター 講師)


3


学生エンゲージメントと自立を促す支援としかけ
~学生に関わる専門職の立場から~

定員160名(優先定員95名)

本分科会では、大学における学生エンゲージメントと自立を促す支援としかけについて、アカデミック・アドバイジング(学習・大学適応)、心理カウンセリング(心理・発達)、キャリアサポート(進路選択)といった3つの異なる専門的立場から報告・検討を行う。それぞれの取組の中で、学生と支援者とがどのように関係性を構築していくのか、そこでの関与の質量やダイナミクスを学生エンゲージメントの視点から捉えてみたい。最終的には、参加者それぞれが日常的に遭遇する授業やゼミ、様々な支援の場面における学生との関わり方の現状や問題点、解決策などについて共有・検討を行う。

≪報 告 者≫
 清水 栄子氏(追手門学院大学 基盤教育機構 准教授)
 杉原 保史氏(京都大学 学生総合支援センター/カウンセリングルーム センター長/教授)
 家島 明彦氏(大阪大学 全学教育推進機構 講師/キャリアセンター 副センター長)
≪コーディネーター≫
 山田 剛史氏(京都大学 高等教育研究開発推進センター 准教授)


4


大学地域連携を通じての学生教育

定員30名(優先定員18名)

大学と地域との連携活動は研究、人的交流、産業活性化など双方にメリットがあり、これに学生が参加する場合には地域は体験・実践型学習を行えるフィールドとなり教育効果も大きく期待できる。一方、連携活動では通常の講義とは異なる課題や負担が教員に生じていると思われる。本分科会では、教員の専門外分野での連携、学生ショップの活用、遠方地域との連携をキーワードに持つ連携活動の事例を紹介していただき、優れた点・課題点をふまえて効果的な教育の進め方を考える。

≪報 告 者≫
 大倉 真人氏(同志社女子大学 現代社会学部 准教授)
 藤川 義雄氏(京都学園大学 経済経営学部 教授)
 中村 智彦氏(神戸国際大学 経済学部 教授)
≪コーディネーター≫
 井口 博之氏(京都学園大学 バイオ環境学部 講師)


5


特別支援学校教員養成における
主体的な学修と地域連携の在り方について

定員30名(優先定員18名)

特別支援教育の推進により、インクルーシブ教育システムの構築を目指している我が国において、特別支援教育の専門性を有する教員の養成は急務である。特に特別支援学校教諭免許状取得には学校現場での体験が重要である。
そこで、設置者や規模、歴史など様々な背景の大学における「教職の実際を体験させる機会」と「学生の主体的な学修」に関して参会者と共に考えたい。

≪報 告 者≫
 小谷 裕実氏(京都教育大学 教育学部 教授)
 丹羽 登氏(関西学院大学 教育学部 教授)
 金森 克浩氏(日本福祉大学 スポーツ科学部 教授)
≪コーディネーター≫
 太田 容次氏(京都ノートルダム女子大学 現代人間学部 准教授)


6


LMS(学習管理システム)を生かした教育改革

定員30名(優先定員18名)

スマホやタブレットの普及、およびインターネット環境の充実により、教育も大きく変化している。大学においてもLMS(学習管理システム)の導入により、講義の効率化、ペーパーレス化、事務処理の効率化、学生-教員間におけるコミュニケーションの緊密化など様々なメリットを生み出してきた。本分科会では、LMSを活用されている先生方を招き、活用事例、メリットおよびデメリット、利用における注意点などを紹介していただく。今後の教育改善におけるLMSのさらなる活用方法について議論したい。

≪報 告 者≫
 坂本 尚志氏(京都薬科大学 一般教育分野 准教授)
 阿部 一晴氏(京都光華女子大学 キャリア形成学部 教授)
 酒井 博之氏(京都大学 高等教育研究開発推進センター 准教授)
≪コーディネーター≫
   小田 真隆氏(京都薬科大学 生命薬科学系 教授)                     


7


理工系コーオプ/インターンシップ教育における
学生、企業人、大学教職員の協働と成長

定員30名(優先定員18名)

大学等におけるインターンシップ(以下、インターンシップ)とは、学生が企業等において、自らの専攻、将来のキャリアに関連した就業体験をする制度である。本分科会は、京都産業大学情報理工学部インターンシップの実践事例、ならびに東京電機大学理工学部および京都産業大学生命科学部の当該将来構想を題材にして、学生はもとより、大学と企業それぞれにとってのよりよいインターンシップのあり方を設計、運営、持続的発展などの観点から検討・探求する場としたい。

≪報 告 者≫
 荻野 晃大氏(京都産業大学 情報理工学部 准教授)
 木村 成介氏(京都産業大学 総合生命科学部 教授/キャリア教育センター センター長)
 長原 礼宗氏(東京電機大学 理工学部 教授)
≪コーディネーター≫
 佐藤 賢一氏(京都産業大学 総合生命科学部 教授)


8


セクシュアル・マイノリティ学生にやさしい大学づくり

定員30名(優先定員18名)

セクシュアル・マイノリティ学生にやさしい大学のあり方を、教職員と学生のそれぞれの立場から、当事者目線で考える機会を持ちたい。国際経験豊富な先生方から、諸外国での取り組みをご報告頂くとともに、ご自身の地域における取り組み、さらには全国の大学の取り組み状況などをお伺いする。その上で当事者学生の要望や実情などにも耳を傾け、将来的に誰もが居心地よく過ごせる大学のあり方を模索したい。

≪報 告 者≫
 葛西 真記子氏(鳴門教育大学 基礎・臨床系教育部 教授)
 佐々木 掌子氏(明治大学 文学部 准教授)
 松田 優一氏(学校法人関西大学 管財局 職員)
≪コーディネーター≫
 高石 浩一氏(京都文教大学  臨床心理学部 教授)


9


生命科学部の教育のあり方を考える

定員30名(優先定員18名)

生命系学部の多くは医学、薬学、農学、工学、等々の様々な学部にある生命科学の諸分野を一つの学部に集約し、学際的な学びができるように構成されている。本分科会では、この学際的な学びの指導体制について、特徴的な取り組みとその問題点、教員間の連携の他、学部教育のカリキュラム、FDの取り組み、等々が各大学の事例に即して幅広く紹介される。生命科学部の将来のあり方とともに、生命科学分野の教育のあり方に関する議論が期待される。

≪報 告 者≫
 井上 英史氏(東京薬科大学 生命科学部 学部長/教授)
 稲田 康宏氏(立命館大学 生命科学部 教授)
 太田 哲男氏(同志社大学 生命医科学部 教授)
 石浦 章一氏(同志社大学 生命医科学部 特別客員教授/東京大学名誉教授)
≪コーディネーター≫
 髙橋 美帆氏(同志社大学 生命医科学部 助教)


10


アクティブ・ラーニングを推進するための検討会
―小・中学校で行われている授業体験と大学における主体的・協働的な授業―

定員30名(優先定員18名)

現在の小学校や中学校で行われている授業を実際に体験し、アクティブ・ラーニング(主体的・対話的で深い学び)を大学授業で取り入れていくためのヒントを考えたい。
大学における主体的・協働的な授業を実施していくためにどのような授業方法や内容が考えられるのか。クリッカ―を用いた授業を実施し、参加者が授業を受ける学生となって体験しながら一緒に考える場としたい。

【キーワード】授業改善/アクティブ・ラーニング/主体的・対話的で深い学び

≪報 告 者≫
 山川 正信氏(宝塚大学 学長)
 増田 ゆか氏(大阪府豊能郡豊能町立光風台小学校 校長)
 井上 伸一氏(大阪市教育委員会事務局 大阪市教育センター教育振興担当 指導主事)
 小川 博士氏(京都ノートルダム女子大学 現代人間学部 准教授)
≪コーディネーター≫
 平田 豊誠氏(佛教大学 教育学部 准教授)


11


障がいのある学生に対する教育的支援の現状と課題

定員30名(優先定員18名)

本分科会では下記の3点について検討を行う。
(1)高等教育機関で求められる合理的配慮~文部科学省審議委員会での提言からの検討~
(2)障がいのある学生に対して合理的配慮に基づいた教育を実践するために必要なこと~差別や偏見をなくし、障がいのある学生に対する教育保障をするために教育機関がするべきことの検討~
(3)教育機関での合理的配慮に基づいた教育実践報告~教育機関での障がいのある学生に対する実践報告を通じて、成果と課題についての検討~

≪報 告 者≫
 
朝比奈 覚順氏(大谷大学 文学部 教授)
 中村 一郎氏(京都市教育委員会 総合育成支援課 首席指導主事)
 三好 明夫氏(京都ノートルダム女子大学 現代人間学部 教授) 
 山崎 学氏(大谷大学 学生支援部キャリアセンター 課長)
≪コーディネーター≫
 安田 誠人氏(大谷大学 教育学部 教授)

 


<お問合せ>
公益財団法人 大学コンソーシアム京都 FDフォーラム事務局
TEL 075-353-9163   
Email fdf■consortium.or.jp(■を@に変更して送信ください) 
※窓口受付時間:火~土曜9:00~17:00(年末年始を除く)

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