趣旨
京都府北部地域の高校生は、周りに大学が立地していないため、都市部の高校生よりも、大学について知る機会や現役の大学生と接する機会が少ないのが現状です。
また、地元の歴史や文化に触れたり地元で働く方々とじっくり話す機会も少なく、大人になって地元で働き生活するイメージが持てないまま高校を卒業し、高校卒業を機に都市部へ転出し、大学卒業後もそのまま他地域で社会人としてのキャリアをスタートさせる若者が多くなっています。
そこで、京都高大連携研究協議会では、京都府北部地域の高校生のキャリア形成と地域を支える人材の育成を目的として、京丹後市久美浜町において、高校生、大学生、地域の方によるワークショップ「まるっとーく in 久美浜」を実施いたしました。
実施概要
日程 | 2014年9月20日(土)11:00~16:00 | |
場所 | 豪商稲葉本家・如意寺(京丹後市久美浜町) | |
主催 | 京都高大連携研究協議会(京都府教育委員会・京都市教育委員会・京都府私立中学高等学校連合会・京都商工会議所・大学コンソーシアム京都) | |
協力 | 一般社団法人京都府北部地域・大学連携機構 | |
参加者 | 高校生 | 25名(京都府立久美浜高等学校1、2年生) |
大学生 | 19名(京都精華大学、同志社大学、立命館大学、京都文教大学、龍谷大学、神戸大学、早稲田大学院 他) | |
社会人 | 8名(NPO法人わくわくする久美浜をつくる会、京丹後市久美浜市民局) |
実施報告
大学生が前日から久美浜に入って現地を下見し、夜遅くまで念入りにリハーサルを行った甲斐もあり、当日は前日までの雨も止んで快晴に見舞われ、清々しい陽気の中本番を迎えることができました。
高校生は、大学生や地域の方とまち歩きやグループワークをする中で、徐々に打ち解け、リラックスした表情になっていきました。最初は恥ずかしがってうまく話せない生徒もいましたが、最後には自分の夢や進路に対する考えについて、自ら進んで発言している姿も見られました。対話の時間には、高校生の悩みについて、大学生と地域の方が親身になってアドバイスされている姿がとても印象的でした。
このワークショップを通じて、高校生は、自分自身を見つめ直し自分の生き方について深く考えるとともに、久美浜の良いところを再認識する機会となり、大学生は、自分のキャリアを振り返り、他者に伝えることにより、自分自身について新たな気づきを得ることができました。地域の方からも「若者に地域の魅力を伝え、若者から地域への思いや将来への考えを聞いて、地元への新たな気づきや発見があった」との感想をいただき、高校生、大学生、地域の方それぞれにとって、意義のある取組みになりました。
また、今回の企画はロケーションに恵まれており、豪商稲葉本家は言うまでもなく建物もお庭も素晴らしく、久美浜湾のそばにある如意寺から見える海の景色は最高でした。和室という落ち着いた空間でワークに取り組めたことや、青い海に広い空、緑豊かなお庭など自然の中で対話できたことが、成功の一つの要因であると考えます。
今回の結果を参考にしながら、他地域でもこのような企画を実施していきたいと考えています。
当日タイムスケジュール
11:00-11:30 | ◆企画スタート◆-オリエンテーション 豪商稲葉本家にて | |||||||
11:30-11:55 | まち歩き(NPOの方によるガイド) | |||||||
11:55-12:10 | 如意寺到着-友松住職によるの地域のお話 | |||||||
12:10-13:00 | 昼食 | |||||||
13:00-13:15 | 大学生プレゼン(大学での挫折・出会いなど実体験について) | |||||||
13:15-15:00 | 対話インタビュー(高校生×大学生×地域の方)如意寺付近にて | |||||||
15:00-15:30 | まとめ-タイムマシンレター作成(3年後の自分に宛てた手紙)-全体振り返り | |||||||
16:00 | ◆企画終了◆ |
お問い合わせ
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