事業概要
京都市と(公財)大学コンソーシアム京都では、大学・学生と地域が『コラボ』して京都のまちづくりや地域の活性化に取り組む企画・事業に支援金を交付し、取組を支援する「大学地域連携創造・支援事業(愛称:学まちコラボ事業)」を実施しています。
大学にとっては実践的な教育・研究機会の確保による人材育成などを、地域にとっては大学の知や学生の活力による地域の課題解決や活性化を図ることを目的として、平成16年度より実施し、今年度で16年目となります。
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対象事業
京都市内における地域の課題解決や活性化を目的として、2019年度中(採択日から翌年3月末まで)に京都市内で実施される、次の要件(一般枠は①②、文化枠は①②③のすべて)に該当する事業を対象とします。
ただし、政治活動、宗教活動、特定の思想を普及する活動、暴力的・破壊的活動、営利事業等を目的とするものは除きます。
※文化枠への申請事業については、一般枠で採択される場合があります。
※一般枠への申請事業については、文化枠で採択されることはありません。
【一般枠・文化枠共通の要件】
①団体・グループとして、大学・学生グループと地域(主に京都市域を対象に活動する住民組織や市民活動団体、事業者等※)とが連携・協働して取り組む事業で、特に、学生が主体的に活動を行うもの。
※行政機関を連携先に含めてもよいが、行政機関のみとの連携は不可。
例:保健・福祉、社会教育、まちづくり、学術・文化・芸術またはスポーツの振興、環境保全、
地域安全等の様々な分野における調査研究、市民講座、イベントなど
②学まちコラボ事業以外の京都市からの助成金・補助金を受給していないもの。
【文化枠のみの要件】
③重点テーマ「地域を文化する」
①②の要件に加え、地域に眠っている文化の掘り起こし、地域で世代を超えて受け継がれている文化の継
承、将来に残していくための発信に取り組む事業 又は 大学の知や学生の活力により新たな文化の創造に
取り組む事業。
地域文化を継承・アーカイブ化していくため、活動成果を印刷物や映像で発信することが求められます。
※芸術、芸能、行事、産業、衣食住などの生活様式・慣習や、古いものから新しいものまで、「文化」には
多様な側面があります。
大学・学生グループと地域自らが「これが文化だ」という視点を持って活動を行ってください。
対象団体
大学コンソーシアム京都加盟大学・短期大学の団体・グループ(※1)
又は
主に京都市域を対象に活動する地域団体(※2)
(※1) 大学部署、研究室、ゼミ、クラブ、学生サークル
〈複数の大学の学生により構成されるサークルも可〉など
(※2)自治会や町内会などの住民組織、市民活動団体、事業者等で構成される団体・グループ(商店街など)など
京都市協働事業
支援金額・件数
一般枠:最大30万円 / 10〜15件程度
文化枠:最大45万円 / 2件程度
※ただし、文化枠で申請する場合、文化の継承・発信につながるよう、支援金を活用し、印刷物や映像などの成果物を作成していただくことが条件になります。
※なお、2020年3月に開催予定の事業報告会において、最も優秀であると認められた事業の実施団体(1団体)を表彰します(賞状、トロフィー、活動奨励金10万円を別途交付)。
申請について
募集期間【2019年度の募集は終了しました】
2019年4月2日(火)~5月10日(金)
※郵送の場合は同日、持参の場合は午後5時必着
2019年度 事業募集説明会 <終了>
- 日時:
- 2019年4月19日(金)19:00〜
- 会場:
- キャンパスプラザ京都 5F第一共同研究室
申請書の書き方についてのご質問等も受け付けます。
申請方法:ステップ1 申請書を書き始める前に <終了>
活動を実施する行政区の基本計画を読むことをお勧めします。また、事業実施の背景や地域のニーズ等について、できる限り、地域の方や関係する行政機関等の意見を聴いてください。区基本計画や地域で活動する際の留意点などについて尋ねたいことがあれば、各区役所・支所の地域力推進室に相談することもできます。
目的や達成目標を再確認して共有するとともに、考えている事業内容が目的達成のために最善の方法なのか、今一度話し合って考えよう。また、継続事業については、これまでの取組をしっかりと総括しよう。
申請方法:ステップ2 申請書を書こう! <終了>
<2019年度 事業募集に関する書類のダウンロードはこちら>
● 2019年度募集要項
● 2019年度申請書式(Microsoft WORD)
● 申請書記入例
● 予算書記載についての注意事項
記入のポイント |
○審査基準をチェックしよう! 特に一次審査は提出した書類がすべて。どのような基準で審査されるのかを確認しよう。 ○何のために事業を実施するのか?目的と地域における必要性をしっかり書こう。 ステップ1で地域の方や区役所等に意見を聴いたグループはその内容も書こう。 ○連携する相手は誰?それぞれは何をするの??具体的に書こう。 学まちコラボは、大学・学生と地域が同じ目標に向かって連携することで得られる学びを重視しています。学生グループが申請する場合は、連携先がどんな役割を担うのか、地域団体が申請する場合は、学生が主体的に何を行うのかしっかり書こう。 |
申請方法:ステップ3 事業概要の登録 <終了>
下記フォームから、事業概要の登録を行ってください。
受付は終了いたしました。
申請方法:ステップ4 申請書類の提出 <終了>
募集期間内に下記提出先へ郵送または持参にて、提出してください。
①申請書類15部 ※参考資料(10枚まで)がある場合、参考資料も15部提出
②申請書類データ(MS- Word)※参考資料がある場合、参考資料のデータ(PDF)も提出
※①②ともに大学コンソーシアム京都HPからダウンロードした所定の様式を変更しないようにしてください。
今後の主なスケジュール
1次審査:募集締切後~6月中旬 ※書類選考
2次審査:2019年6月23日(日)※公開プレゼンテーション審査
支援事業決定、選定結果の通知:2019年7月上旬
認 定 式:2019年7月上旬~中旬 ※選定事業に対し、京都市から認定証を交付。
中間報告:2019年10月中旬~下旬 ※書類提出
最終報告:2020年3月 ※書類提出
報 告 会:2020年3月中旬~下旬
選考結果
第一次選考(書類審査)
第一次選考会通過団体 文化枠3事業、一般枠20事業
第二次選考(公開プレゼンテーション審査会)
2019年6月23日に第二次選考会(公開プレゼンテーション審査会)を開催し、下記の通り、文化枠2事業、
一般枠12事業を支援事業として認定しました。
<2019年度学まちコラボ事業 認定事業一覧>(申請順)
(文化枠)
事業名 |
団体名【関連大学名】 活動行政区 |
事業概要 |
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ソイカル from静原 ~京都大豆食文化の発信~ |
みらい発信局おむすび~静原応援隊~ 【京都産業大学】 活動行政区:左京区 |
京料理に欠かせない湯葉・豆腐・白みその原材料であり,京都の食文化を象徴する大豆の地産地消と食文化の伝承を目的に,静原地域と協働し,京都産大豆「オオツル」の栽培や大豆に関するイベントの開催,商品開発等を行い,大豆の魅力発信と地位向上を図る。 |
てら*ぱるむすの活動を通したお寺の新たな役割の 発信 | 龍岸寺文化事業部 てら*ぱるむす 【成安造形大学,京都市立芸術大学,京都橘大学】 活動行政区:下京区 |
お寺を地域の人々が交流する場となることを目指し,日頃からお寺に足を運ぶためのきっかけづくりとして,仏教をテーマにしたライブや住職による経典の解説などのイベントを実施する。 また,イベントを通じて,人々の生活に様々な部分で関わっている仏教文化を認識してもらい,お寺の多い京都の文化継承につなげる。 |
(一般枠)
事業名 | 団体名【関連大学名】 活動行政区 |
事業概要 |
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伏見深草・東高瀬川の環境保護と 地蔵盆プロジェクト |
龍谷大学・東高瀬川の環境保護と 地蔵盆プロジェクトチーム 【龍谷大学短期大学部】 活動行政区:伏見区 |
地域の伝統行事の次世代への継承と,会場となる東高瀬川の環境改善に繋げるため,地域と協働して,高校生などを巻き込みながら,河川の清掃活動や「地蔵盆プログラム」の企画・運営,防災活動・防災訓練の支援などを行う。 |
KOKA☆オレンジ プロジェクト~高齢者・障がいがある方の「食」を支援しよう!~ |
KOKA☆ オレンジサポーターズ 【京都光華女子大学】 活動行政区:右京区 |
地域の高齢者や障害者のより豊かな暮らしの実現に貢献するため,飲み込みやすい「やわらか和菓子」の新商品の開発や,紹介・提供イベントを実施する。 また,食べる機能を維持するためのトレーニング方法などを記載したパンフレットを作成し,施設等に配布することで,「おいしく安全に食べること」の啓蒙を行う。 |
京北宇津ふれあい学びあい | 京都精華大学 京北宇津宝さがし会 【京都精華大学】 活動行政区:右京区 |
豊かな自然と歴史・文化に恵まれながら,高齢化・過疎化が進行している宇津地域の活性化を目的に,同地域において,けいほくミュージックフェスタや子どもフェスタなどの交流イベントの実施,夏祭や厄神祭など伝統行事への参画,旧宇津小学校の資料整理・展示会,手作り市の開催などに取り組む。 |
カモシネマ15 | カモシネマ15 実行委員会 【立命館大学】 活動行政区:上京区 |
若者の鴨川に対する環境保全意識を高めるため,鴨川において,日中に清掃活動や参加体験型イベント,日没後に映画の野外上映会を行う。 今年度は「取組を通じて,若者をはじめ地域住民などに環境保全意識を持ってもらう」,「『夏の風物詩』として地域住民が毎年楽しめるという,イベント自体の地域への定着を図る」,「鴨川のさらなる魅力の発見・関心をもつ契機となる取組の実現」の三点を目的として掲げ,取組の深化を図る。 |
子ども科学教室 | わくわく研究室 【佛教大学】 活動行政区:上京区 |
上京区の北野商店街エリアにおいて,子どもたちの居場所づくり,子どもと保護者が商店街に足を運ぶきっかけづくりとなるよう,平日の放課後の時間帯に,無料の科学実験教室を開催するとともに,今年度は休日の開催も試み,参加者層の拡大を図る。 また,「北野まちづくり協議会」に参加し,商店街のニーズ把握に努めるほか,夏祭,ハロウィン等,北野商店街主催のイベントにもブースを出展する。 |
Halloween in 西院 | Halloween in 西院実行委員会 【京都外国語大学】 活動行政区:右京区 |
四条通周辺の地域住民や商店,学生とのつながりを強めることなどを目的に,京都外国語大学から阪急西院駅まで,学生や地域の方が参加できるハロウィンパレードを実施するとともに,関連イベントとして,児童館におけるワークショップ,宕陰ハロウィン祭との連携企画等を実施する。 |
醍醐中山団地 活性化プロジェクト |
京都橘大学現代ビジネス学会まちづくり研究会 【京都橘大学】 活動行政区:山科区、伏見区 |
京都の伝統工芸品である清水焼のPRと伏見区醍醐中山団地での高齢者と子育て世代との交流の場を増やすため,清水焼の陶器を使った灯りイベント「陶灯路」を開催するとともに,会場の清掃活動やイベントで展示する清水焼を使ったアクセサリー作りのワークショップ,クリスマス会の実施を通して,地域住民の交流の促進を図る。 |
東九条・記憶の 地図づくり |
京都大学田路研究室 東九条まちづくりチーム 【京都大学】 活動行政区:南区 |
高齢化により,東九条地域の歴史を知る語り部たちが少なくなっている現状を踏まえ,地域住民やこれから東九条地域に関わる人々が過去の記憶を共有するときの媒体として活用できるように,過去の街の様子をヒアリングして地図に記録し,「記憶の地図」とすることで,地域の未来像の基礎とする。 |
洛西ニュータウンにおけるサークル的自治活動 | 京都女子大学 井上えり子研究室 竹の里・新林班 【京都女子大学】 活動行政区:西京区 |
地域コミュニティが希薄で町内会等の自治組織がない洛西竹の里団地において,「災害発生時に助け合える人間関係が必要」というニーズを踏まえ,住民の得意分野や趣味をきっかけとするサークル活動を生み出し,これらのサークルを連携させることで,地域課題の解決に取り組んでいく。 今年度は,洛西新林団地にも活動の拠点を広げ,団地間での連携を促すことで,地域全体の活性化につなげていく。 |
地域密着型竹林整備・竹育プロジェクト~大原野地区と嵐山地区をフィールドとして~ | 京都府立大学 森林ボランティアサークル森なかま 【京都府立大学】 活動行政区:右京区、西京区 |
大原野地区における放置竹林の拡大防止や嵐山地区における竹林の景観を改善・維持するとともに,観光客の意識向上を目的として,地域団体と連携し,竹伐採や林内の竹チップ撒きなどの竹林整備を行う。 また,親子を対象とした地域住民参加型の木(竹)工体験イベントを実施し,竹林を身近に感じる機会を設け,竹林及び竹材の魅力発信を図る。 |
京都文教大学バスツアーズ | 京都文教大学 バスツアーズ 【京都文教大学】 活動行政区:伏見区 |
高齢化が進み,高齢者の引きこもり等が問題となっている向島ニュータウンにおいて,高齢者相互や学生との交流の機会を創出し,日々のストレス解消や生きがいを見出してもらうことを目的に,スクールバス(向島ニュータウン発着)を利用した日帰りバスツアーを実施する。 また,昨年度に引き続き,これまでの活動の様子を展示する「京都文教バスツアー写真展」や「参加者の集い」の開催のほか,バスツアー卒業者を交えたランチ会を開催し交流を促進する。 |
京北さとまちフェスティバル | さとまちフェスティバル実行委員会 【京都産業大学、龍谷大学】 活動行政区:右京区 |
さと(京北)とまち(街中)との交流の場を創出し,地域を活気づけるため,京北地域出身の学生や社会人が中心となり,同地域で夏祭りとクリスマス会を実施する。 今年度は,多くの方の参加を促すためのシャトルバスの運行や,地域の方々に活動内容を広く知ってもらうためのニュースレターも発行する。 |
実施報告
2019年度 公開プレゼンテーション審査会(第二次選考会)
2019年6月23日(日)、キャンパスプラザ京都にて、2019年度 学まちコラボ事業 第二次選考会(公開プレゼンテーション審査会)が開催されました。二次選考に進んだ各大学23団体が、事業の内容や地域との連携をどう進めていくかについてなど、熱い思いを伝えました。学生たちの思いを受け、審査員の先生方からは、時に厳しく、しかしながら期待のこもった質問が投げかけられていました。
当日は、発表団体関係者を含め、総勢約140名の皆さんにご来場いただきました。
2019年度 事業認定式
2019年7月9日(火)、京都市役所において2019年度学まちコラボ事業の認定式が行われ、今年度採択された14団体に門川京都市長から認定証が交付されました。市長からは「学生・地域が心ひとつに課題を共有し取り組んでほしい」とのメッセージが送られ、認定証を受け取った各団体の代表は、力強い決意表明を述べていました。
認定式後の選考委員からの講評では、「一人一人の小さな声にこそ真実があり、それを大切にしながら地域と密なコミュニケーションを図ることが成功の秘訣だ」といった言葉が送られました。
これから各団体の活動が本格的にスタートしていきます。
大学コンソーシアム京都のWEBサイトや大学・地域連携ポータルサイト「GAKUMACHI STATION」、facebookでのレポートにご注目ください!!
学まちNEWS!
学まちコラボ事業で採択された事業の取組を随時紹介しています。
お問合せ先
公益財団法人 大学コンソーシアム京都 学まちコラボ事業 担当
TEL :075-353-9130 FAX: 075-353-9101
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(■を@に変更して送信してください)
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