2023年度

事業概要

教員が授業内容・方法を改善し向上させるための組織的な取組として、大学コンソーシアム京都では設立間もない1995年より加盟校と共に京都地域におけるFD活動を推進しています。

2019年度より、所属する大学の枠を越えて、FDに関する工夫や悩みなどを共有し、FDに関する様々なテーマについて大学の教職員が交流する場として、新たに「京都FD交流会」を立ち上げました。

2023年度の京都FD交流会は、全3回実施いたします。

開催概要

対 象
大学・短期大学の教員・職員
※常勤・非常勤、また勤務年数は問いません
※加盟校、非加盟校に関わらずご参加いただけます
参加費
無料
主 催
公益財団法人大学コンソーシアム京都

第1回 「学生の国語力(日本語教育)」
~あたりまえのことだからこそ丁寧に!
読み書きのトレーニングを通じて大学での学びに必要な『考える』力を育む~
2023年度の京都FD交流会の第1回となる今回は、「あたりまえのことだからこそ丁寧に!読み書きのトレーニングを通じて大学での学びに必要な『考える』力を育む」をテーマとします。
大学生の国語力低下はすでに指摘されているところですが、国語力の低下(特に読解力の低下)は単なる日本語の語彙力や文章表現力だけではなく、日本語をベースにした「考える」力の低下とも捉えられることもできるのではないでしょうか。
この度の交流会では、日々の様々な指導の場面において学生の国語力・思考力の低下に危機感を持っておられる方はもちろんのこと、初年次教育やカリキュラム運営に携わっておられる方、また他大学の教職員とともにこうした問題意識を共有したいという方まで、大学の枠を越えて「読み書きのトレーニングからいかに学生の『考える』力を育むことができるのか」を一緒に考えたいと思います。
「研修会」ではなく、「交流会」ですので、ぜひお気軽にご参加ください。
日 程 2023年8月10日(木) 13:30~16:30
会 場 キャンパスプラザ京都 2階ホール
定 員 30名程度
話題提供者 福 博充 氏
(創価大学 文学部 講師)
コーディネーター 松本 真治 氏
(佛教大学 副学長 文学部 教授/大学コンソーシアム京都FD企画研究委員会 委員)
構 成 話題提供

「あたりまえのことだからこそ丁寧に!
読み書きのトレーニングを通じて大学での学びに必要な『考える』力を育む」

グループワーク①
グループに分かれ、話題提供者への質問・意見をとりまとめます。

質疑応答 グループワーク②
書評課題文を読み、各グループでとりまとめた質問・課題を発表します。

総括
閉会・アンケート回答

第2回「GIGAスクール構想による初等中等教育における授業の変容。
そこから考える今後の大学とは?」
初等中等教育においては、GIGAスクール構想により学習者が一人一台の情報端末とネットワーク接続を活用して学ぶ環境整備が行われ、令和の日本型教育が推進されています。GIGAスクールから約3年が経過した現在の、主に小中学校の授業変化について、最先端の事例を交えてご説明します。
それらを踏まえて、今後大学の環境(授業・研究・学生生活)はどのように変化するかを、皆さんと考えたいと思います。
「研修会」ではなく、「交流会」ですので、ぜひお気軽にご参加ください。
日 程 2023年12月16日(土)13:00~15:20
※終了時間は、進行状況により変更となる場合がございます。
会 場 キャンパスプラザ京都 第3会議室
定 員 30名程度
話題提供者 中川 哲 氏
(株式会社EdLog 代表取締役社長/文部科学省初等中等教育局視学委員(GIGAスクール戦略担当/立命館大学 客員教授))
コーディネーター 中島 英博 氏
(立命館大学 教育開発推進機構 教授/大学コンソーシアム京都FD企画研究委員会 委員長)
構 成 話題提供

「GIGAスクール構想による初等中等教育における授業の変容。
そこから考える今後の大学とは?」

質疑応答
交流会
全体討論・まとめ
閉会・アンケート記入

第3回「実情と課題!障がい学生支援の実情と大学が取り組むべきこととは?」
~4月1日からの法改正を見据えて~
大学における合理的配慮が実装され、「合理的配慮の提供」「障がいや不安を抱える学生のためにできることは何か」それらを念頭に置きながら日々学生に向き合われていると思います。
本交流会では、京都大学の村田淳氏をお招きし、支援の実情をお話しいただきつつ、今後大学教員や職員が行うべき支援の在り方について、共に考えたいと思います。他大学の教職員とともに、大学の枠を越えて障がいや不安を抱える学生に対する支援や課題について考えてみませんか。
「研修会」ではなく、「交流会」ですので、ぜひお気軽にご参加ください。
日 程 2024年3月23日(土)13:30~16:30
※終了時間は、進行状況により変更となる場合がございます。
会 場 キャンパスプラザ京都 2階ホール
定 員 30名程度
話題提供者 村田 淳 氏
(京都大学 学生総合支援機構 准教授)
コーディネーター 松本 真治 氏
(佛教大学 副学長、文学部 教授/大学コンソーシアム京都FD企画研究委員会委員)
構 成 話題提供

「実情と課題!障がい学生支援の実情と大学が取り組むべきこととは?」
~4月1日からの法改正を見据えて~

グループワーク
質疑応答
グループワーク(体験)・総括
閉会・アンケート記入


実施報告

 2023 年度の京都 FD 交流会は、新型コロナウイルス感染症が 5 類感染症に移行したこともあり、計 3 回を対面で開催しました。
 第 1 回は、「学生の国語力~あたりまえのことだからこそ丁寧に!読み書きのトレーニングを通じて大学での学びに必要な『考える』力を育む~」をテーマとし、大学生の国語力の低下(特に読解力の低下)は単なる日本語の語彙力や文章表現力だけではなく、日本語をベースにした「考える」力の低下と捉え、考える機会として実施しました。福 博充 氏(創価大学 文学部 講師)より話題提供いただいた後、参加者はグループに分かれ、話題提供者への質問、意見をとりまとめ、学生の国語力・思考力の低下に危機感についてだけではなく、初年次教育やカリキュラム運営について、他大学の教職員とともに情報共有・意見交換を行いました。
 第 2 回は、 「GIGA スクール構想による初等中等教育における授業の変容。そこから考える今後の大学とは?」をテーマとし、初等中等教育において、GIGA スクール構想により学習者が一人一台の情報端末とネットワーク接続を活用して学ぶ環境整備が行われていることを基に、小中学校の授業変化から今後の大学の環境(授業・研究・学生生活)変化を考える機会として実施しました。中川 哲氏(株式会社EdLog 代表取締役社長/文部科学省初等中等教育局視学委員(GIGA スクール戦略担当)/立命館大学 客員教授)から GIGA スクールから約 3 年が経過した現在の、主に小中学校の授業変化について、最先端の事例について報告いただいた後、報告者への質問、意見をとりまとめ、大学教育の課題とは何か、などについて大学を越えて情報共有・意見交換を行いました。
 第 3 回は、「実情と課題!障がい学生支援の実情と大学が取り組むべきこととは?~4 月 1 日からの法改正を見据えて~」をテーマとし、村田 淳 氏(京都大学 学生総合支援機構 准教授)より法改正を見据えて、障がい学生支援の実情と取り組むべきことについて解説がなされ、その後グループワークを行った。法改正直前の時期でもあり、目的意識の高い参加者が多く活発な情報共有・意見交換を行いました。
 次年度以降も参加者より寄せられたご意見等を踏まえ、さらに充実した交流会を目指し、企画検討を行います。


プログラム 定員 参加人数
第1回 学生の国語力(日本語教育)~あたりまえのことだからこそ丁寧に!
読み書きのトレーニングを通じて大学での学びに必要な『考える』力を育む~
30 17
第2回 GIGAスクール構想による初等中等教育における授業の変容。
そこから考える今後の大学とは?
30 6
第3回 実情と課題!障がい学生支援の実情と大学が取り組むべきこととは?
~4月1日からの法改正を見据えて~
30 15
合計 38

お問い合わせ先

公益財団法人 大学コンソーシアム京都 FD事業担当
TEL 075-353-9163 FAX 075-353-9101
〒600-8216 京都市下京区西洞院通塩小路下るキャンパスプラザ京都内
※営業時間:火~土曜9:00~17:00(年末年始を除く)

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