事業概要
大学コンソーシアム京都では設立間もない1995年より、教員が授業内容・方法を改善し向上させるための組織的な取組として、加盟校と共に京都地域におけるFD活動を推進しています。
この「FD合同研修プログラム・テーマ別研修」は新任教員、FDの基礎的な事項を学び直したいと考える教員、FDに関心のある教員、FD関連部署に勤務する職員を対象に実施している研修プログラムです。2024年度は、授業設計・授業実践、授業運営におけるAIツールの利用、初年次教育、科研費の取り方、などのスキルや知識の獲得を目的としたプログラムを実施いたします。
また、「FDの基礎知識」については、講義の動画を配信いたします。この動画は新任教員向けに作成されたものですが、既に教鞭をとっておられる方にも参考となるものになっています。
2024年度は、「FDの基礎知識」以外の全4回の研修プログラムをオンライン(Zoom)で開催いたします。
※申込開始前のプログラムは、開催日程、実施内容が変更となる可能性があります。
なお、全4回のプログラムについては、期間を限定してオンデマンドでの配信も予定しています。
※オンデマンド映像は各回の申込者にのみ公開いたします。
※配信中のトラブル等により、録画映像が公開できない場合があります。予めご了承ください。
開催概要
2024年度は、以下の内容で実施いたします。
動画配信 講義タイトル | 配信期間 |
---|---|
FDの基礎知識 (1)シラバスの統計 (2)到達目標と評価課題の統計 (3)授業方法の工夫 ※動画は、3つのテーマに分割して配信します。※お申込いただいた方に動画視聴のリンクをお送りいたします。 |
2024年9月3日(火)~2025年3月末まで |
回 | プログラム | 開催日時 | 申込期間 |
---|---|---|---|
1 | 社会への入口としての大学教育〜PBL 教育の可能性〜 | 9月19日(木) 18:30~20:30 |
【お申込を締め切りました】 |
2 | 生成 AI 技術を導入した大学授業の最前線レポート | 10月17日(木) 18:30~20:30 |
【お申込を締め切りました】 |
3 | 学生と教員の協働による初年次科目設計/運営体制と学生ファシリテータ制度 | 12月14日(土) 13:30~15:30 |
【お申込を締め切りました】 |
4 | 科研費の取り方-申請書作成のポイント- | 1月23日(木) 18:30~20:30 |
12/24(火)~1月14日(火) |
各回共通
- 対象:
-
大学・短期大学の教職員
※Zoomが利用可能な方に限ります
※常勤・非常勤、また勤務年数は問いません
※FDにご関心のある職員も対象としています(業務経験年数は問いません) - 会場:
- オンライン(Zoomを使用)
- 参加費:
-
大学コンソーシアム京都加盟校教職員:無料 左記以外の方:1,000円(税込・事前支払制)
※参加費の支払期限は各回の詳細に記載の通りです。期限内に参加費のお支払いが確認できない場合、申込は無効となりますので、予めご了承ください。
期限内のお支払いが難しい場合は、請求書に記載の問合せ先までお早めにご連絡ください。
※参加費のお支払い後にキャンセルされた場合、返金はいたしかねますので予めご了承ください。 - 定員:
- 30名程度/回(先着順)
- 主催:
- 公益財団法人 大学コンソーシアム京都
注意事項
- 当日はインターネットに安定して接続いただけるパソコン、タブレット端末等からご参加ください。
※ワークショップ型のプログラムについては、スマートフォンからのご参加はご遠慮ください。 - ワークショップ型のプログラムは、ビデオ・マイクをオンにしてのご参加を推奨します。
- 参加者による録画・録音は一切禁止とします。
■第1回 社会への入口としての大学教育〜PBL教育の可能性〜
- 日程:
- 2024年9月19日(木)18:30~20:30
※終了時間は進行状況により変更となる場合があります。 - 開催形式:
- 講義、座談会(Zoomを使用)
※講義のみのご参加も可能です。
※ZoomカメラOFFでご参加いただけます。
※講義のあとは講師同士による座談会を行います。
必要に応じて参加者の皆様からご質問をお受けいたします。 - 進行:
- 根岸 裕子 氏(京都華頂大学 現代生活学部 教授)
竹井 智子 氏(京都工芸繊維大学 基盤科学系 教授) - 講師:
- 河井 亨 氏(立命館大学 スポーツ健康科学部 准教授)
築地原 尚美 氏(龍谷大学 非常勤講師)
大学における教育は社会への入り口としての役割を担っています。PBL が重要視される背景には、文部科学省が進めている「主体的・対話的で深い学び」によって、急激な社会の変化にも対応できる人材育成が求められている現状があります。
本研修では、お二人の講演者より理論と実践からお話しいただきます。学習理論や成長理論に基づいたカリキュラム設計や授業実践について、また ICT を利用した実例などもご紹介いただきます。
■第2回 生成AI技術を導入した大学授業の最前線レポート
- 日程:
- 2024年10月17日(木)18:30~20:30
※終了時間は、進行状況により変更となる場合がございます。 - 開催形式:
- 講義、ディスカッション(Zoomを使用)
※ZoomカメラOFFでご参加いただけます。 - 進行:
- 栢木 紀哉 氏(龍谷大学 経営学部 准教授)
李 冠宏 氏(京都外国語大学・京都外国語短期大学 国際貢献学部 講師) - 講師:
- 木村 修平 氏(立命館大学 生命科学部 生命情報学科 教授)
立命館大学の複数学部で展開するプロジェクト発信型英語プログラムは、国内の大学としては初めて機械翻訳や生成AIを正課授業に導入し話題を呼びました。本研修では、同プログラムの運営コアメンバーである立命館大学生命科学部 木村修平 氏をお招きし、授業の概要および実際の授業でAI技術がどのように活用されているのかをご報告いただくとともに、学生アンケートから見えてきた課題と将来的な展望についてご講演いただきます。
■第3回 学生と教員の協働による初年次科目設計/運営体制と学生ファシリテータ制度
- 日程:
- 2024年12月14日(土)13:30~15:30
※終了時間は、進行状況により変更となる場合がございます。 - 開催形式:
- 講義、ワークショップ型(Zoomを使用)
- 進行:
- 星 優也 氏(池坊短期大学 環境文化学科 専任講師)
赤岩 香苗 氏(京都産業大学 情報理工学部 准教授) - 講師:
- 中澤 正江 氏(京都産業大学 共通教育推進機構 准教授)
京都産業大学では、初年次教育プログラムを、キャリア形成支援教育科目という位置付けからスタートし、「自らにどのような大学生活を過ごしていきたいか、問いかけ(続け)る姿勢をつくる」ことを主眼とした「自己発見と大学生活」を初年次春学期の選択科目(現在は導入・接続科目群に配置)として展開しています。受講生規模は、毎年1クラス66名を30クラス開講し、1,980名となります。この運営を支えているのが、80名にも及ぶ学生ファシリテータ(通称:学ファシ)と、学部教員を中心とした担当教員のチームからなる各クラスの運営チーム(学ファシ3名+教員1名の計4名体制)です。京都産業大学の学ファシ制度は、2006年度から形を変えながら維持されているもので、完全なボランティア(志願制、選抜なし、給与・単位付与もなし)である点が特徴です。当日は、学ファシがどのような参画意欲から、どのように科目に関わっているのか、また、彼/彼女らが、どのような研修プログラムによって育成されているのか、この制度の現段階における課題点について解説します。本研修は、上述を一例として提示した上で、ワークショップ形式による各大学の初年次教育科目の運営体制に関する最新情報や意見交換を中心とします。このため、カメラオンでのワークへの参加が必須となります。各グループの進行は学ファシが行い、一学生、一運営者の立場から意見交換にも参加します。各大学の初年次教育における困った景色、良い景色を本音ベース/実践者同士の立場でやりとりし、それぞれの現場に相対化した視点を持ち帰れるような場をつくる予定です。新任者の方も、ベテランの方も、入り混じって、異なる視点からの意見交換とできたらと考えます。
■第4回 科研費の取り方-申請書作成のポイント-
- 日程:
- 2025年1月23日(木)18:30~20:30
- 開催形式:
- 講義(Zoomを使用)
※話題提供のみのご参加も可能です。
※ZoomカメラOFFでご参加いただけます。 - 進行:
- 髙尾 郁子 氏(京都薬科大学 学生実習支援センター 助教)
川那部 隆司 氏(立命館大学 文学部 准教授) - 講師:
- 佐藤 嘉倫 氏(京都先端科学大学 人文学部心理学科 教授)
射場 大輔 氏(京都工芸繊維大学 工芸科学部機械工学課程 教授)
我が国のもっとも代表的な競争的研究資金である科研費。科研費は、研究者の自由な発想に基づく研究を各段に発展させることを目的としたものであり、研究者にとって極めて重要な役割を果たしています。しかしその分、採択されることは容易ではありません。本研修では、科研費に採択されたご経験があるだけでなく、その審査委員もお努めになったご経験のある講師に、科研費に採択されるためにどのような申請書を作成すればよいかご講演いただきます。また、質疑応答や参加者同士の情報交換をすることで、科研費採択に向けての手掛かりが得られる機会にしたいと考えています。
【講師】佐藤 嘉倫 氏(京都先端科学大学 人文学部心理学科 教授)
【研究分野】社会学
【話題提供テーマ】「科研費獲得に向けて」
【講師】射場 大輔 氏(京都工芸繊維大学 工芸科学部機械工学課程 教授)
【研究分野】機械工学(機械要素)
【話題提供テーマ】「申請書作成で気をつけていること」
申込締切:1月14日(火)17:00
参加費お支払い期日:1月16日(木)まで
実施報告
お問い合わせ先
公益財団法人 大学コンソーシアム京都 FD事業 担当
TEL 075-353-9163 FAX 075-353-9101
〒600-8216 京都市下京区西洞院通塩小路下るキャンパスプラザ京都内
※窓口受付時間:火~土曜9:00~17:00(年末年始を除く)