事業概要
教員が授業内容・方法を改善し向上させるための組織的な取組として、大学コンソーシアム京都では設立間もない1995年より加盟大学と共に京都地域におけるFD活動を推進しています。
大学教育パワーアップセミナーは、広く個々の大学教職員の教育(教育支援)活動に役立つテーマを取り扱うワークショップ形式の勉強会として、2014年度に開設しました。
開催概要
会 場 | 池坊短期大学 洗心館6F 第1会議室 | |
主 催 | 公益財団法人 大学コンソーシアム京都 | |
対 象 | 大学教員及び、大学での教育活動に興味を持つ大学関係者 | |
参加費 | 加盟大学 | 無料 |
非加盟大学 | 1,000円 | |
定 員 | 各回40名 |
第1回 イマドキの学生を考える~学生の学びの実態とは:高校教育との接続から考える
日 程 | 2014年11月17日(月)18:00~20:00 |
講 師 | 椋本 洋 氏(立命館大学 理工学部 講師) |
申込締切 | 2014年11月14日(金) |
内 容 |
第2回 イマドキの学生を考える~学生とネットリテラシー:スマホ・SNS利用の実際~
日 程 | 2014年12月15日(月)18:00~20:00 |
講 師 | 村上 正行 氏(京都外国語大学マルチメディア教育研究センター准教授) |
申込締切 | 2014年12月12日(金) |
内 容 |
実施報告
第2回大学教育パワーアップセミナー報告
大学コンソーシアム京都では12月15日(月)に第2回大学教育パワーアップセミナー「イマドキの学生を考える~学生とネットリテラシー:スマホ・SNS利用の実際~」を実施しました。
当日は、加盟大学・非加盟大学から17名の参加者を迎え、京都外国語大学の村上正行先生(マルチメディア教育研究センター・准教授)からの話題提供のあと、グループワークを行いました。
話題提供では、現代の学生は「デジタルネイティブ」であるという紹介から始まり、その特徴の説明がありました。また、携帯電話(スマートフォン)、SNS(LINE、Facebook、twitter)の特徴、学生の利用の仕方と問題点を挙げたうえで、「炎上(サイト管理者の予想以上に非難・中傷等のコメントが殺到すること)」の説明、背景、事例紹介についてお話しいただきました。
グループワークでは、「今の学生のネット利用に関する不思議」というテーマについて、4つのグループに分かれて議論が行われました。
各グループからは、「何でもメールやLINEで済ませる傾向がある」「ネット利用増加に伴う対面マナーが低下しているのではないか」という回答が多く挙がりました。そのことについて、「小さい頃からITに触れているため、悪気がなく伝達ツールとして使っているのかもしれない。TPOに応じた使い方を説明する必要を感じている」という意見が出されました。
最後に、今回のセミナーのアンケート結果によると、「大変満足した」「満足した」との回答が86%を占めており、参加者にご好評をいただける勉強会となりました。
また、参加者からは、「時代の変化とともに、指導方法を変えていくべきだと実感しました」「すぐに答えを出せるようなテーマではないので、他の学校の先生や職種の違う方たちの考えや取り組みをお聞きすることは、とても有意義に感じます」といった感想が寄せられました。
第1回大学教育パワーアップセミナー報告
大学コンソーシアム京都では11月17日(月)に第1回大学教育パワーアップセミナー「イマドキの学生を考える~学生の学びの実態とは:高校教育との接続から考える」を実施しました。
当日は、加盟大学・非加盟大学から21名の参加者を迎え、立命館大学の椋本洋先生(理工学部・講師)からの話題提供のあと、4つのテーブルに分かれグループワークを行いました。
話題提供では、社会の変化による能力観の転換が高等学校の学習指導要領にどのような影響を及ぼしているかについて、背景と課題の提示がありました。また、トランジション調査から見える学校現場の実態として、成長の3つのポイント(主体的な学ぶ力・豊かな対人関係と活動性・将来への意識)が高校生に備わっているのかについての考察を報告していただきました。
グループワークでは、「今の大学 or 大学生は、自分の学生時代と比べてここが違う!」というテーマについて、議論が行われました。
各グループからは、「チャレンジする姿勢がなくなっているように感じているが、現代は情報量が多いうえ、型にはまった正答を好む傾向が強いことも影響しているのではないか」、「入学先・進路等のミスマッチが増加しているが、親の影響が強く働いて本人の意思があまり伝えられない風潮があるのかもしれない」などの意見が出されました。
最後に、今回のセミナーのアンケート結果によると、「大変満足した」「満足した」との回答が78%を占めており、概ね参加者の期待通りの研修が実施できたと思われます。
また、参加者からは、「大学生に指導する中で、高校生までの実態を念頭に置いておかなければならないと感じました」、「(発達障害の実態と対応など)学生実態に迫るテーマは学ぶべきところが多いので、継続的に取り扱ってほしいです」といった感想が寄せられました。
お問い合わせ先
公益財団法人 大学コンソーシアム京都 FD事業 担当
TEL 075-353-9163 FAX 075-353-9101
〒600-8216 京都市下京区西洞院通塩小路下るキャンパスプラザ京都内
※窓口受付時間:火~土曜9:00~17:00(年末年始を除く)