事業概要
大学を取り巻く環境が急激に変化している状況において、大学の管理運営のあり方が重要な位置を占めるようになり、大学職員の担う役割は非常に大きなものとなってきています。そのような環境に適応するべく、大学職員を対象とした管理運営や教育・研究支援までを含めた資質向上のための様々な事業を展開しています。
留学生支援の充実や海外大学との連携事業推進など、高等教育のグローバル化が加速するなか、大学教職員の英語運用能力は基礎能力として不可欠な時代がいよいよ到来したといえます。
グローバル化に対応したSD研修プログラムでは、そういった時代に対応しうる加盟校の教職員の英語運用能力向上はもちろん今後の語学学習意識の向上を目的として実施します。
開催概要
2014年度 大学教員・職員対象 FD/SD 英語スキルアップ研修
- 日 程
- 2014年7月19日(土)10:00~17:30
2014年7月26日(土)10:00~17:30
2014年8月23日(土)10:00~17:30
2014年9月6日(土)10:00~17:30
2014年9月27日(土)10:00~17:30 - 会 場
- キャンパスプラザ京都5階第2共同研究室
- 主 催
- 公益財団法人 大学コンソーシアム京都
- 内 容
- FD/SD 英語スキルアップ研修概要【詳細はこちらから】
お申込み
FD/SD 英語スキルアップ研修 お申込みフォーム
実施報告
English Voice Training
去る7月19日(土)、TLL言語研究所の竹村 和浩氏を講師に迎え、大学教員・職員対象 FD/SD 第1回英語スキルアップセミナー「English Voice Training」を開催し、多くの加盟大学・短期大学から合計60名の方にご参加いただきました。このクラスは昨年度も実施し、大変好評でした。
セミナーでは、英語の発音や言語としての特性について理解した上でVoice Trainingを行うことが効果的であるとのことから、午前中は、英語と日本語の比較も行いながら、英語の子音と母音の特徴についての説明や、発音方法の違い(英語は息の言語であるのに対し、日本語は声 の言語であること)、アクセントの違い(英語は強弱でアクセントをつけるのに対し、日本語は音の高低でつけること)などについて、映像教材なども交えながら理論レクチャーが行われました。
午後からは、午前の理論講義の内容を踏まえながら実際に発音練習を行いました。発音練習は、発音記号の特徴ごとに体系的に行われ、発音時の口や舌の動きのメカニズムについてホワイトボートを用いた図説が行われるなど、非常に実践的かつ楽しいトレーニングとなりました。
発音練習終了後には、英語でプレゼンテーションを行う上での基本知識やノウハウ、効果的な英語の学習方法等についてレクチャーを行っていただきました。
アンケートでは、「日ごろ分からなかったことが解消できた。」、「英語能力のレベルに関係なく受講できたことが良かった。」、「目に見える実践的な練習が良かった。」等の感想が寄せられました。
英語スキルアップ研修「Active Learning in the Classroom」
さる7月26日、日本英語検定協会アドバイザーの西川美香子先生を講師にお迎えし、加盟大学教員を対象とした英語スキルアップ研修「Active Learning in the Classroom」を開催しました。
この研修は、2013年度から大学コンソーシアム京都が実施している「大学教職員英語スキルアップ研修」の一環としての企画で、教員を対象に「授業」に焦点をあてた内容で開催し、5大学から11名の参加を得ました。
研修では、アイスブレイクに続いて、アクティブラーニング(アクティブラーニングとは「能動的な学習」のことで、授業者が一方的に知識伝達を行う講義スタイルではなく、課題研究やPBL(project/problem based learning)、ディスカッション、プレゼンテーションなど、能動的な学習を取り入れた授業形態のことを指します)について理解を深めるとともに、英語を用いた授業でよく使われるフレーズを学びました。授業の中で用いられる指示語やアクティブラーニングを導入する際に便利な言い回しなどには様々な表現があり、参加された教員の方々が、授業のなかでより自然に使える表現を選んで活用していただきたいとの提案がありました。
続いて、グループでのディスカッションやワークショップの手法を体験しながら、効果的なディスカッションを設計するための方策、アクティブラーニングを用いた授業における有効なフィードバックや評価の方法について、相互に事例を共有しながら検討し、その成果としてグループプレゼンテーションを行いました。
今回の研修では、専門分野や授業規模の違いによって、日々の授業運営の状況が異なるため、共通する有効な方策を導き出すことが難しい点や、子供の頃から人前で発表することに慣れていない日本の学生達のモチベーションをいかに高めるかなどの課題についても発言がありました。 しかし、分野を越えて授業における工夫を情報交換したり、ディスカッションを通じて授業改善のあり方について具体的に検討するなど、長時間のワークショップにもかかわらず、参加者全員が、大変積極的に研修に取り組まれました。
大学コンソーシアム京都として、教員のみを対象とした英語スキルアップ研修を実施するのは今回初めてでしたが、参加者からのご意見や要望等も考慮しつつ、今後もニーズの高い研修プログラムを提供していきたいと考えています。
お問い合わせ先
公益財団法人 大学コンソーシアム京都 国際連携事業 担当
TEL 075-353-9164 FAX 075-353-9101
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