2023年度 第26回京都国際学生映画祭

 

事業概要

 京都国際学生映画祭は、京都を中心とする関西圏の大学生が主体となり企画・運営を行う日本最大規模の国際学生映画祭です。学生が制作した自主映画を世界各地より集め、未来の映画を担う人材・才能の発掘を目的としています。
 京都は、歴史的に見ても日本映画黎明期の文化遺産を現在も継承する「映画のまち」であり、京都市の人口の1割を学生が占める「大学のまち・学生のまち」でもあります。本映画祭では、多くの可能性に満ちた世界の作品の中から映画に新たな領域を加え得る才能を発掘・紹介することで、国際交流や相互理解の場を創出し、京都の活性化をめざしています。

開催概要

第26回京都国際学生映画祭

日程:
2024年2⽉10⽇(土)〜2⽉12⽇(月・休)
会場:
京都⽂化博物館フィルムシアター
オンライン配信:
2024年2⽉17⽇(土)〜2⽉23⽇(金・祝)
主催:
公益財団法人 大学コンソーシアム京都
共催:
京都⽂化博物館
企画運営:
第26回京都国際学⽣映画祭実⾏委員会
運営⽀援:
京都国際学⽣映画祭企画検討委員会
助成:
独立行政法人日本芸術文化振興会 / 一般財団法人NISSHA財団
後援:
京都府 / 京都市 / 京都府教育委員会 / 京都市教育委員会 / 国際交流基金
NPO法人映像産業振興機構 / 協同組合日本映画監督協会 / 朝日新聞京都総局
公益財団法人ユニジャパン / 京都新聞 / NHK京都放送局 / KBS京都
α-STATIONエフエム京都 / 一般社団法人日本映画製作者連盟
J:COM京都みやびじょん / シネアスト・オーガニゼーション大阪
協賛:
キングレコード株式会社 / 株式会社ディレクターズ・ユニブ / 立命館大学大学院 映像研究科
株式会社フェローズ / 株式会社グランマーブル / 株式会社元気な事務所 / 株式会社東北新社
ノンバーバルシアター『ギア-GEAR-』 / 京都府生活協同組合連合会 / MIHOシネマ /
映画ナタリー

開催プログラム

タイムテーブル

チケット情報

ALL DAY パス 1DAY パス
一般 3,000円 1,500円
学⽣ 2,000円 1,000円
⾼校⽣ 1,000円 500円
中学生以下 無料 無料

※京都⽂化博物館友の会会員は会員証の提⽰で、無料でご鑑賞いただけます。
※学⽣(⾼校⽣以上)の⽅は学⽣証をご提⽰ください。
※⾝体障害者⼿帳、療育⼿帳、精神障害者保健福祉⼿帳、被爆者⼿帳、戦傷病者⼿帳のご提⽰で、⼊場料が無料になります(等級・都道府県は問いません)。また、障害者1名につき介護者1名の⼊場料が無料になります。※当日、チケットのご提⽰で、会場2階・3階総合展⽰室の常設展も鑑賞いただけます。

オンライン配信

Vimeoで 入選16作品を配信します
2024年2⽉17⽇(土)〜2⽉23⽇(金・祝)
購入日から1週間
視聴にはVimeoへの会員登録が必要になります。

コンペティション⼊選作品(全16作品)

【プログラムA】

『Hellscape』
Alixe Devaux, Camille Leroux, Félicia Poggi, Clémence Lacoume, Lara Brière,
Valentine Wilke
Supinfocom Rubika (France)
2022 / 6分 / アニメーション
『The Crooker Lovers』
Thanachanok Padungchaipoomthai
Mahidol University International College (Thailand) 2023 / 16分 / 実写
『困兽犹斗』/ Lost in Count
Gong Bochen
Beijing Film Academy (China)
2022 / 30分 / 実写
『Between Us』
YANG Ji-won
Kookmin University (Korea)
2023 / 24分 / 実写
『EX MACHINA』
Park Jongwoo
Korea National University of Arts (Korea)
2023 / 36分 / 実写

【プログラムB】

『DOCOOK』
羽部空海
武蔵野美術大学 (Japan)
2023 / 4分 / アニメーション
『榴槤芭』/ Durian Trees
Cheun Shi Chin
Taiwan I-SHOU University (Taiwan)
2023 / 26分 / 実写
『음양판관』/ Hell-World Judge
LICHEN GUAN
Dongguk University (Korea)
2023 / 38分 / 実写
『喝采』/ ovation
平尾匠
京都精華大学 (Japan)
2023 / 34分 / 実写
『Volver al Sur』/ Returning South
Sofía Ayala
German Film and Television Academy (Germany)
2022 / 15分 / 実写

【プログラムC】

『MICROWAVE LOVE』
KWON Chan Young
Kookmin University(Korea)
2023 / 26分 / 実写
『Fresh』
Lee Euntaek
The University of Suwon(Korea)
2023 / 14分 / 実写
『The Steak』
Kiarash Dadgar
Soore Art University of Tehran (Iran)
2023 / 8分 / 実写
『동우』/ Life of Dongwoo
Park Hobeom
Soongsil University (Korea)
2022 / 18分 / 実写
『映画の夢』/ Movie Dream
YANG Yuan
Shanghai business school(China)
2023 / 39分 / 実写
『SEWING LOVE』
許願
多摩美術大学 (Japan)
2023 / 8分 / アニメーション

Special program

関西企画 (関西フォーカス) (2/11上映)

上映作品:『脚本』 Flash Back
監督:佐々木温一(近畿大学)
13分

上映作品:『ぐらんぱ・おりじなる』Grandpa Original
監督:山田耕平(大阪芸術大学)
28分

上映作品:『残酷な少年のテーゼ』A Cruel Thesis of us
監督:タイ・ウリン(立命館大学 大学院)30分

最終審査員企画

「大江崇允監督映企画」 (2/11上映)

ゲスト:大江崇允監督
『適切な距離』
2011年 / 日本 /93分

「山口淳太監督上映企画」 (2/10上映)

ゲスト:山口淳太 監督
『ドロステのはてで僕ら』
2020年 / ⽇本 / 70分

「山戸結希 監督上映企画」 (2/12上映)

『玉城ティナは夢想する』
2017年 / ⽇本 / 11分

最終審査員


大江崇允
(映画監督・脚本家)

1981 年、大阪府出身。映画作家。 近畿大学で演劇を専攻し、大橋氏よりフランスの演技システムであるルコック・システムを学び、卒業後も演出や俳優として舞台作品に携わる。その後、映画制作を始め、監督・脚本家として活動。 監督・脚本の新作映画『鯨の骨』(23)が2023 年 10月13日より順次全国劇場公開中。 これまでの監督・脚本映画に『美しい術』(09)、『適切な距離』(11)がある。 ドラマでは演出『君は放課後、宙を飛ぶ』(18 / TBSサービス・東映)、『すべて忘れてしまうから』 (22 / Disney+)。脚本では『恋のツキ』(18 / TX)、『ガンニバル』(22 / Disney+)、『ワンダー ハッチ~空飛ぶ竜の島~』(23 / Disney+)などがある。 映画『ドライブ・マイ・カー』では共同脚本を手掛け、濱口竜介監督と共に、カンヌ国際映画祭や日 本アカデミー賞、ロサンゼルス映画批評家協会賞などで脚本賞を受賞。

山口淳太
(映画監督)

1987 年生まれ、大阪府出身。2005 年にヨーロッパ企画に参加。映画やドラマ、CM、ドキュメンタリーなど、映像コンテンツの演出・撮影・編集までを行うオール インワンタイプのディレクターとして活躍。『ドロステのはてで僕ら』(20)は多数の海外映画祭で 各賞を受賞し、多くの国で配給された。京都・貴船で全編撮影した最新作『リバー、流れないでよ』 (23)が第 15 回 TAMA 映画賞特別賞を受賞。その他の監督作に、クリープハイプのMV「イト」や 連続ドラマ「あいつが上手で下手が僕で」、「時をかけるな、恋人たち」などがある。

山戸結希
(映画監督)

映画監督。2012 年、上智大学哲学科在学中に、『あの娘が海辺で踊ってる』を独学で監督。2016 年、小松菜奈・菅田将暉 W 主演の長篇『溺れるナイフ』が60 万人以上を動員し、20 代女性の監 督作品において前例なきヒットとなった。2018 年、初の企画・プロデュースを務めたオムニバス 映画『21世紀の女の子』が、東京国際映画祭にて特別上映。2019年、『ホットギミック ガールミー ツボーイ』がNetflixにて世界 190カ国に配信。2021 年放送の『生きるとか死ぬとか父親とか』に て、初のテレビドラマのシリーズ構成・監督を務める。 RADWIMPS、乃木坂 46、back numberら多数アーティストのミュージックビデオや、大手企業 の広告映像を手がけ、ジャンルを超えたみずみずしい映像表現に定評がある。

作品応募受付結果

開催年度 国内 海外
2023年度 134作品 300作品 434作品
2022年度 160作品 221作品 381作品
2021年度 172作品 143作品 315作品
2020年度 100作品 272作品 372作品
2019年度 101作品 176作品 277作品
2018年度 98作品 490作品 588作品
2017年度 129作品 356作品 485作品
2016年度 168作品 371作品 539作品
2015年度 123作品 94作品 217作品

実施報告

今回で第26回目の開催となる本映画祭は、2024年2月10日(土)~12日(月・休)の3日間に渡り、京都文化博物館で開催され、オンライン配信が2月17日(土)~23日(金・祝)まで実施されました。今年度は国内134作品、海外300作品の計434作品の応募があり、その中から選び抜かれた入選16作品が上映されました。
最終日の授賞式では、「グランプリ」・「準グランプリ」、そして今年度の最終審査員である大江崇允監督、山口淳太監督、山戸結希監督がそれぞれ選出した「最終審査員賞」と、実行委員が選んだ「実行委員賞」が発表されました。大江監督ならびに山口監督から、各賞の授賞と総評があり、山戸監督らはビデオメッセージが寄せられました。
受賞作品は以下のとおりです。

コンペティション部門結果発表


グランプリ
Grand-Prix

『映画の夢/Movie Dream』

『映画の夢/Movie Dream』楊宇安(YANG Yuan)
中国/2023年/39min/実写/Shanghai Business School

≪あらすじ≫大学 3 年生の冬休みに、新型コロナウイルスの感染爆発が起こった。映画監督になりたいエンエンは長いロックダウンの中で、夢と現実問題について考え始めた。



準グランプリ
Semi Grand-Prix

『동우/Life of Dongwoo』PARK Hobeom(박호범/朴浩範)
韓国/2022年/18min/実写/Soongsil University

≪あらすじ≫親友のジュンギルやインホが中国人を嫌っているため、ドンウは母親が中国人であることを恥じ、それを隠していた。そんなある日、3人はインホの叔父が経営する工場に日雇いのアルバイトに行くことになった。友人たちと一緒に働いているとき、ドンウは思いがけず母親と出くわす。ドンウは、とっさに母親を無視することにするが…。



最終審査員賞
大江崇允賞 Takamasa OE Award

『MICROWAVE LOVE』KWON Chan-young
韓国/2023年/26min/実写/KOOKMIN University

≪あらすじ≫ある日、孤独で陰鬱な日々に悩むSF作家志望の女性が、電子レンジの音に語りかけられていることに気付き…。


山口淳太賞 Junta YAMAGUCHI Award

『The Steak』Kiarash DADGAR
イラン/2023年/8min/実写/Soore Art University of Tehran

≪あらすじ≫ある日、母親は娘の誕生日にケーキと料理を用意していた。しかし突然、敵軍が奇襲攻撃を開始し、母親は逃げ場を失う。娘を守るため、母親は娘をクローゼットに隠す。兵士たちは家を攻撃し、母親を殺してしまった。一人の衛生兵が少女を発見し、誕生日を祝って喜ばせようとするが、誕生日は葬式に変わってしまう…。


山戸結希賞 Ū-ki YAMATO Award

『榴槤芭/Durian Trees』CHEUN Shi Chin
台湾/2023年/26min/実写/ Taiwan I-SHOU University

≪あらすじ≫大切にしていたドリアン果樹園を守るため、マレーシア政府と熾烈な戦いを繰り広げた老農夫の世界に足を踏み入れよう。この心温まる物語は、彼にとって正しいものを守ることを決意した彼の勇気と立ち直る力を感じるストーリー。


実行委員賞 Executive committee Award

『Fresh』LEE Euntaek
韓国/2023年/14min/実写/The University of Suwon

≪あらすじ≫廃墟となったモデルハウスに住む空腹のホームレスが、奇妙な力を持つ冷蔵庫を見つける。冷蔵庫の力に気づいたホームレスは、腐った食べ物を新鮮な食べ物に変え始める。


作品名 監督 作品情報
『Hellscape』 Alixe DEVAUX, Camille LEROUX,
Félicia POGGI, Clémence LACOUME, Lara BRIÈRE, Valentine WILKE
Supinfocom Rubika
フランス/2022年/6min/アニメーション
『The Crooker Lovers』 Thanachanok
PADUNGCHAIPOOMTHAI
Mahidol University International College/タイ/2023年/16min/実写
『Lost in Count』 GONG Bochen Beijing Film Academy
中国/2022年/30min/実写
『Between Us』 YANG Ji-won Kookmin University
韓国/2023年/24min/実写
『EX MACHINA』 PARK Jongwoo Korea National University of Arts/韓国/2023年/36min/実写
『DOCOOK』 羽部空海 武蔵野美術大学
日本/2023年/4min/アニメーション
『Returning South』 Sofía AYALA German Film and Television Academy
ドイツ/2022年/15min/実写
『Hell-World Judge』 GUAN Lichen Dongguk University
韓国/2023年/38min/実写
『喝采』 平尾匠 京都精華大学
日本/2023年/34min/実写
『SEWING LOVE』 XU Yuan 多摩美術大学
日本/2023年/8min/アニメーション

プレイベント・連携企画

【プレイベント】

「血巡りホラー上映会〜京都の寺で恐怖の夜〜」
日程:2023年12月9日(土)
会場:長寿山 本昌寺
内容:映画監督・清水崇氏と怪異蒐集家・木原浩勝氏をゲストに迎え、第20回本映画祭入選作品の『noise』、そして、ゲストの清水崇監督の『呪怨』、木原浩勝氏原作の『怪談新耳袋姿見』を上映しました。上映後にはゲストお二人と上映作品をテーマにとトークショーを行いました。 アンケート結果も好評で、京都国際学生映画祭に興味を持っていただけるきっかけとなりました。

【連携企画】

京都国際映画祭 2023 にて昨年度グランプリ作品上映
日程:2023年10月13日(金)
会場:京都国際マンガミュージアム
内容:京都国際マンガミュージアムにて開催された「京都国際映画祭 2023」において、第25回京都国際学生映画祭グランプリ受賞作品の『Lunchbox』が上映されました。上映後には実行委員が登壇し、ガレッジセールさんのMCで、上映作品『Lunchbox』についてや、好きな映画、また映画祭の魅力について、盛沢山なトークが繰り広げられました。

東京学生映画祭×京都国際学生映画祭コラボ企画
日程:2023年12月10日(日)
会場:もんなか がっちゃん’s CAFE&SPACE
参加実行委員:1名
内容:「東京学生映画祭上映会inもんなか がっちゃん’sシアター」にて、京都国際学生映画祭昨年度グランプリ作品、『Lunchbox』が上映されました。上映後は、「学生映画」をテーマに東京学生映画祭の実行委員とトークセッションを行いました。

映画上映企画 SHINPA Vol.16 にて昨年度入選作品上映
日程:2023年12月23日(土)
会場:Shibuya Loft9
内容:「SHINPA vol.16」にて、京都国際学生映画祭昨年度入選作品、サジャド・シャーハタミ監督作品『Identibye』が上映されました。上映後には 実行委員が登壇し、第 26 回京都国際学生映画祭の魅力を発信しました。

京都大学医学部附属病院 映像配信
昨年度に引き続き、京都大学医学部附属病院と連携し、入院患者の各病床のモニターより過去入選作品を配信しました。

特設サイト

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@kisfvf official website

実行委員会

京都国際映画祭映画祭では映画祭を盛り上げてくれる学生を募集しています。
作品の募集から審査、広報活動や協賛依頼といった一連の活動から、映画祭運営のノウハウを学ぶことができます。
お気軽にお問い合わせください。

活動場所 キャンパスプラザ京都(6階事務室、5階共同研究室、オンライン)
活動頻度 毎週1回程度のミーティング(オンライン併用)
月に1回程度の全体会議(対面)
年に5回程度の企画検討委員会
年に3回程度の研修会
参加大学 京都大学、京都工芸繊維大学、京都外国語大学、京都産業大学、京都女子大学、
京都情報大学院大学、京都造形芸術大学、京都薬科大学、嵯峨美術大学、同志社大学、
同志社女子大学、佛教大学、立命館大学、龍谷大学、大阪大学、神戸大学、国際教養大学 等
主催 公益財団法人 大学コンソーシアム京都

お問い合わせ

京都国際学生映画祭
〒600-8216 京都市下京区西洞院通塩小路下ル キャンパスプラザ京都内
TEL:075-353-9189(火曜~土曜 9:00~17:00)  FAX:075-353-9101
E-MAIL:info-kisfvf-ml■consortium.or.jp(■を@に変えてお送りください)
HP:https://www.kisfvf.com/

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