事業概要
高等学校の学習指導要領(2009年3月)に「キャリア教育」の記述が盛り込まれ、初等中等教育から高等教育までを通した社会的・職業的自立をめざすキャリア教育・職業教育の展開が求められている中、京都高大連携研究協議会では高校生が将来に向かうための学習意欲喚起、また、各校におけるキャリア教育の推進に寄与することを目的に2012年度より「キャリア教育」企画を開始しました。
高大社連携フューチャーセッション
高大社連携フューチャーセッションは、高校生・大学生のキャリア発達を促すことを目的とした事業で、毎回テーマを設定し、そのテーマについて、高校生・大学生・社会人といった世代、学校間を越えて対話・交流をするプログラムです。
2021年度も、昨年度に引き続き、京都府内の高校生・大学生から実行委員を募り、その実行委員会が主体となって、当日のテーマやゲスト、プログラム構成など企画全般や案内チラシなどを作り上げ、広報や当日の運営などを担います。
価値観や社会状況が大きく変化する中で、これからの「学ぶ」「働く」「暮らす」の新しい在り方に対する高校生・大学生の興味関心とは何かを観点に、実行委員会で企画した当プログラムを、以下のとおり開催いたします。
皆さまのご参加をお待ちしています。
◆実行委員の募集は、こちらから【2021年5月31日(月)締切・応募終了】
開催概要
多様性を尊重する社会について話し合おう!~ジェンダー問題から考える日本の在り方~
新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、不確かな情報が錯綜し、人々の間に混乱が生じています。また、近年ジェンダー問題が顕在化し、世の中に格差が生まれつつあります。ニュースでも「LGBTQ」についてよく報じられていますが、身近に感じていない高校生・大学生が多いのではないでしょうか。
このような現状を踏まえ、高校生・大学生で「誰一人取り残さない」社会を作るためにできることは何か、まずはジェンダー問題から考えてみませんか。
今回のフューチャーセッションでは、起業家でもある同年代のLGBTQの当事者をゲストに迎え、ジェンダー問題をきっかけに世の中の課題を取り上げて、日本の現状について話し合うことで、理解を深め、当事者意識を持つことができる機会を創出できればと考えます。
また、高校生・大学生が、1人1人の個性を活かし、社会に出るにあたり必要となる「考える力」を養うために、高校生・大学生・社会人と共に対話・交流する場とします。
※2021年度高大社連携フューチャーセッション 案内チラシ【ダウンロード】
日 時 | 2021年11月7日(日)13:00~16:00(受付12:30~) |
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場 所 |
ハイブリッド形式 ①キャンパスプラザ京都2階 ホール (京都市下京区西洞院通塩小路下ル)京都駅ビックカメラ前すぐ ②オンライン(Zoomミーティング) |
テーマ | 多様性を尊重する社会について話し合おう! ~ジェンダー問題から考える日本の在り方~ |
ゲスト | 岡 笑叶 氏(株式会社ファーストペンギン 代表取締役) |
コーディネーター | 鮫島 輝美 氏(京都光華女子大学健康科学部 准教授) 杉岡 秀紀 氏(福知山公立大学地域経営学部 准教授) |
オブザーバー | 滋野 哲秀 氏(龍谷大学文学部 教授) |
プログラム |
※申込者数等により一部内容が変更になる場合がございます。 |
対象 | 京都府内の高校・大学(高専含む)に通う高校生・大学生 |
定員 | 40名程度(高校生20名、大学生20名) ※当日は、本企画・運営の実行委員13名(高校生9名、大学生4名)も参加します。 |
主催 | 京都高大連携研究協議会(京都府教育委員会/京都市教育委員会/京都府私立中学高等学校連合会/京都商工会議所/公益財団法人 大学コンソーシアム京都) |
共催 | 高等学校コンソーシアム京都 |
企画・運営 | 2021年度高大社連携フューチャーセッション実行委員会 (京都府立京都すばる高等学校、京都府立鳥羽高等学校、京都先端科学大学附属高等学校、京都女子高等学校、日星高等学校、立命館宇治高等学校、福知山公立大学、京都産業大学) |
◆ゲスト
岡 笑叶 氏 (株式会社ファーストペンギン 代表取締役) LGBTQの当事者である高校2年生。インターナショナルハイスクールに通いながら高校生起業家として活躍。テレビや新聞、ラジオなど各種メディアに出演し自身の意見を発信している。現在はLGBTの話だけではなく、夢を持つことの大切さ、誰もがみんなマイノリティであり本当の自分らしさとは何であるかを考えるワークショップも行っている。 |
<注意事項(必ずご確認ください)>
※新型コロナウイルス感染症拡大の状況により、オンラインのみの開催に変更する場合がございます。あらかじめご了承ください。
※会場でご参加いただく場合には、下記の点にご留意ください。①必ずマスクを着用し、会場に設置の消毒液で手指の消毒をしてください。
②発熱等の症状(発熱、咳、のどの痛み、息苦しさなどの症状)がある場合は、来場をご遠慮ください。
③ハンカチやハンドタオル等を持参いただき、手洗いの後は十分な手拭きを行ってください。
④会場ではスタッフが入室時に体温チェックをし、定期的に換気を行います。あらかじめご了承ください。
※オンラインでご参加いただく方には、別途Zoomへの参加方法をご案内いたします。
申込方法
以下の「お申込み」ボタンをクリックして、必要事項を記入の上、お申し込みください。
※高校生のお申込者には、所属高校の担当者のお名前・ご連絡先をお聞きしています。
※お申込み後、事務局から申込完了のメールをお送りいたします。
2~3日経ってもメールが届かない場合は、お手数ですが、以下の問い合わせ先までご連絡ください。
申込締切
2021年11月4日(木)
※延長しました。
※京都府北部地域の高校生・大学生の方は、現在、オンライン(Zoom)での参加のみ受付けています。
実施報告
11月7日(日)に、2021年度高大社連携フューチャーセッションを開催いたしました。今年度は、対面とオンラインによるハイブリッド形式で開催し、対面22名、オンライン4名の計26名(うち、11名は実行委員)の京都府内の高校生・大学生の参加者が集まりました。
昨年度に引き続き、企画・運営を担当した実行委員は、会場に集い、当日の準備や司会進行、グループワーク時のファシリテーター、書記などの役割も務めました。
今回は「多様性を尊重する社会について話し合おう!~ジェンダー問題から考える日本の在り方~」のテーマのもと、ゲストにお迎えした株式会社ファーストペンギン代表取締役の岡 笑叶 氏に講演いただき、質疑応答の時間では、参加者からの質問、岡氏からの回答に対して、さらに質問を重ねるなど、ゲストと参加者による対話を深めていきました。
その後、グループでのトークセッションでは、岡氏から出されたテーマ「多目的トイレの利用」「区別と差別の境界線」「自分らしさとは」について、2グループごとに分かれ、ワールドカフェも取り入れながら、互いに意見を出し合い、対話を重ねていきました。
参加者は、普段出会うことのない他校の生徒や他大学の学生、ゲストとの交流から様々な考えに触れ、多様性や個性、自分らしさを尊重することへの理解を深めることができ、気づきや学びの多い機会となりました。
お問い合わせ先
京都高大連携研究協議会 事務局
(公益財団法人 大学コンソーシアム京都 高大連携事業担当)
TEL 075-353-9153 FAX 075-353-9101
〒600-8216 京都市下京区西洞院通塩小路下るキャンパスプラザ京都内
※窓口受付時間:火~土曜9:00~17:00(年末年始を除く)