さる6月29日(日)に、学まちコラボ事業「公開プレゼンテーション審査(二次審査)」が実施されました。「学まちコラボ事業」とは、魅力ある地域づくりや地域の課題解決に向けて、大学と地域との連携による取組に支援金を交付する事業です。
当日のプレゼンテーションでは、一次審査を通過した21団体から、学生の視点で計画された事業についての発表が行われました。
審査の結果、16事業(うち1事業は奨励事業)が支援事業として採択され、7月9日(水)京都市役所にて開催された認定式において、門川京都市長から各事業の代表者へ認定証が授与されました。支援事業の認定を受けた各団体の代表者から、事業実施に向けての決意表明があり、今後京都市内各地において、学生団体と地域が「コラボ」した支援事業の展開が期待されます。
<公開プレゼンテーションの様子>
懸命に練り上げた事業計画を発表しました! 和装でのアピールもありました…
審査委員からの鋭い質問にも答えます! 最後に京都市大学政策担当課長からの講評です!
<認定式の様子>
門川京都市長から認定証の授与
緊張感漂う決意表明でした!!
地域の活性化目指して頑張ります!!
【支援事業】15事業
事業名【支援金額】 | 団体名 【関連大学名/活動行政区】 | 事業概要 |
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ふしみ・ふかくさコミュニティアーカイブ 【300,000円】 |
ふしみ・ふかくさコミュニティアーカイブプロジェクト 【龍谷大学/伏見区】 |
地域の「記録」や「記憶」を知的財産としてアーカイブしていこうという動きが、全国で活発化してきている。伏見区においてもその機運は高く、とりわけ、「昭和」の町並みや暮らしへの関心が強い。本事業の目的は、学生と地域住民が主体となって、昭和の町並みや暮らしぶりが市井の視点から記録された資料(劣化の進む8ミリフィルム)を、郷土資料として収集・デジタル化・公開するとともに、その活用方法を検討することである。 |
音もだち大作戦! ~0歳からの音楽ワークショップ~ 【109,100円】 |
京都市立芸大生有志によるニコニコファミリーコンサート実行委員会 【京都市立芸術大学/下京区】 |
下京区にあるフレンドリーハウス西八条は0~3歳の児童とその親を対象とした教育施設である。小さな子を持つ親子は様々な理由で社会から孤立してしまう傾向にある。当施設はそういった親子たちが集える空間を作ることで、子育ての負担を緩和させ、より良い子育て環境を整備しようとしている。私たちはそこで親子を対象とした音楽ワークショップを持続的に行い、親たちがくつろぎ繋がり合えるような場を作り出したいと思う。 |
梅津学区ひとつなぎ大作戦 ~住み手と町をつなぎ町と学区をつなぐ 【300,000円】 |
梅津自治会連合会(担当:梅津まちづくり委員会)+立命館大学乾ゼミ 【立命館大学/右京区】 |
①新しく地域に引っ越して来られた方や自治会未加入の方にたいして、梅津学区の地域活動の魅力を伝え、地域の窓口を発信する(「(仮)梅津の地域活動歳時記」「(仮)梅津の地域活動・地域組織ナビ」の作成・配布)。 ②あわせて、新しい方を対象に町内単位で顔合わせの機会をつくり、地域活動に参加しやすい雰囲気をつくる(「(仮)ようこそ梅津へ・ようこそ○○町へ」)。 ③上記活動と呼応して、新住民が参加しやすい、参加したくなるイベントを、より積極的に展開する。 |
地域の魅力的な生活文化空間発見× 茶の湯のもてなし発信プロジェクト 【300,000円】 |
花園大学茶道部和敬會 有志 【花園大学/東山区】 |
①茶道に取組んでいる学生が地域住民と一緒に、地域の中にある歴史や自然と共生している人々の生活文化を発見する。 ②発見した場所の魅力を引き立てるような茶の湯を考え、地域のおもてなしの空間として茶席を提供する。 ③発見した場所と茶の湯を組み合わせたポスターを作成し、地域の隠れた文化的な空間として、ポスター及びこれをまとめた冊子の形で発信する。 |
嵐山アートプロジェクト 【300,000円】 |
京都嵯峨芸術大学芸術学部デザイン学科観光デザイン系 【京都嵯峨芸術大学/右京区】 |
嵐山の中心である嵐電嵐山駅構内の施設を活用して、芸大ならではのアート作品の展示を行い、駅を美術館にするプロジェクトを展開する。京都・嵐山が伝統と歴史だけではなく、先端の文化芸術を育む地であることを表現する。絵画、版画、彫刻、染色などの一寸やんごとなき学生作品が駅を芸術空間に変革し、将来には駅から地域にアートが広がる契機としたい。 |
京北宇津ふれあい学びあい 【300,000円】 |
京都精華大学京北宇津宝さがし会 【京都精華大学/右京区】 |
本事業の目的は宇津地域の活性化と学生の豊かな学びの育成にある。宇津地域は豊かな自然と歴史に恵まれながら過疎化が進む。1)地域の宝さがし(地域の文化・歴史・ライフスタイルに関するヒアリング調査、北山杉・鮎など地域産業の調査など)、2)地域と学生との交流イベント(子どもフラメンコ教室、唐臼での餅つき、北山杉産業に学ぶ筏づくりなど)を軸に、交流と学びを通じた地域活性化のシナリオを提示する。 |
都ライト’14 【250,000円】 |
都ライト実行委員会 【同志社大学、京都産業大学、 立命館大学、京都府立大学、 龍谷大学、京都造形芸術大学、 京都外国語大学、関西外国語大学/上京区、伏見区】 |
都ライトは町家の中から格子越しにこぼれる「暮らしの灯り」を、家の中からライトを使って表現した「夜のライトアップイベント」を主とし、会場となるそれぞれの町の特色を活かした併設イベントも行っている。 今年度は町家の魅力をより大勢の方と共有するために、「客層の多様化」「新たな地域での実施」「イベント参加の促進」「イベントの拡充」の4つの指針を掲げ、事業に取り組む。 |
たがやせ、キャンパス!@深草町家 【200,000円】 |
特定非営利活動法人 深草・龍谷町家コミュニティ(学生団体京まちや七彩コミュニティ) 【龍谷大学/伏見区】 |
龍谷大学深草・町家キャンパスは地域コミュニティの一員として地域に参画し、活動を展開する地域連携拠点としての役割を持っている。この町家キャンパスを拠点とし活動する「京まちや七彩コミュニティ」の学生が主体的に地域社会と接点を持ち、コミュニティ農園事業を通して地域交流を促進するものである。 当事業では、「食・農」を通じた「伏見の魅力の再発見」、「郷土愛の普及」、「伝統的な生活の知恵・営みの継承」をテーマに、学生・地域社会が相互に地域活動・社会教育を通して成長すること、地域に内発的な活力・基盤を創出することを目指す。 |
京都三条会商店街寺子屋事業 【300,000円】 |
京都光華女子大学 光華三条ガールズ 【京都光華女子大学/中京区】 |
京都光華女子大学では、三条会商店街振興組合様と協力し「光華こどもひろば」など地域住民との交流を実施してきた。昨年度、地域住民が集う年間イベントの「七夕夜市」、「屋台村」などに関連するプレイベントを寺子屋事業として実施し、地域コミュニティの活性化を目指した。そして冬には、天井を飾るBIGアートを地域の方と作成し好評を得た。今年度は、その活動の継続・発展を目指す。 |
嵐山と桂川を“いかだ”でつなぐ プロジェクト2014 【300,000円】 |
京都大学環境デザイン学研究室 「嵐山景観きりこみ隊」 【京都大学/右京区、西京区】 |
幅広い年代の嵐山地域の人々と共に、学びの場を提供することで嵐山の伝統的文化に対する理解を深め、かつて嵐山地域に存在した伝統的営みである、間伐材や薪などの伐り出し、川流しを復元模写し、伐り出した間伐材を様々に利用し、ひいては、嵐山地域の伝統的文化の地域貢献への可能性の模索を通して、「山・川・人のつながり」の回復を目指していく。 |
地域と大学の共生プロジェクト 【263,000円】 |
京都経済短期大学・地域と大学の共生プロジェクト 【京都経済短期大学/西京区】 |
京都経済短期大学の学生が、地域のNPO(特定非営利活動法人・洛西福祉ネットワーク)と連携し、洛西ニュータウンが抱える諸問題(主として高齢化に伴う問題を中心として)の解決を目指した各種事業に取り組むもの。具体的には独居老人の方々のための「食事会」や、高齢化をテーマとした各種セミナーの実施を学生が中心となって企画・運営するもの。 |
人をつなげる豊園縁側プロジェクト 【260,180円】 |
人をつなげる豊園縁側プロジェクト実行委員 【龍谷大学/下京区】 |
下京区の豊園学区で世代間交流を目的とした3つの事業に取り組む。1つ目は高齢者から地域の現状・魅力についての聞き取り調査。2つ目は、地域の高齢者や子供たちに参加してもらう写真展。3つ目は、写真展に参加し、地域活性に興味を持つ若い世代を対象に行うワークショップ。 これらの結果として、この事業では地域内につながりを深めるだけでなく、将来を担う若い世代が運営側として地域活動を行っていくことを目指す。 |
なんやかんや大原野! 魅力発信事業プロジェクト 【300,000円】 |
なんやかんや大原野 【京都市立芸術大学/西京区】 |
大原野地域の農家有志グループと京都市立芸大が協力し、ひわわり畑をツールとして地域住民にも参加いただき地域活性化に向けた各種取組を実施する。あわせて、情報発信も充実させるとともに、地域ブランドに向けたパッケージデザイン等を検討、制作する。 |
女子大生の考える鹿肉普及活動 【300,000円】 |
京✿しかミーツ 【京都光華女子大学/右京区】 |
右京区京北地域の森林保護と農作物被害の減少を目的として、ライフデザイン学科の学生が集まり鹿肉料理の普及活動を行っている。駆除された鹿をおいしくいただこうという鹿肉料理研究会であるが、鹿肉料理を普及することだけを目的とした会ではなく、鹿をどうして食べなければいけないのかを考えている。環境問題の勉強会や現地視察を重ね、レシピ開発を中心に活動する。 |
記憶と記録のことおこし ~陶器人形の復活~ 【300,000円】 |
京都造形芸術大学 近代産業遺産アート再生プロジェクト 「まか通Ⅷ」 【京都造形芸術大学/東山区】 |
陶器が盛んなまち、東山区五条坂近郊。 かつてこの地域で作られていた「陶器人形」を、40年の時を経てこの度復活させる。 地域の方と陶器人形を制作していくワークショップを展開しながら、陶器まつり本番に展示する作品を制作。 陶器まつりをより盛り上げることを意識しながら、住民間の世代を超えたコミュニティーを構築し、8月実施に向けて開始していく。 |
【奨励事業】※採択審査においては次点となったが,学生と地域の連携深化を期待できる事業とし,その取組を奨励するもの
事業名【支援金額】 | 団体名 【関連大学名/活動行政区】 | 事業概要 |
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京都銭湯芸術祭 【100,000円】 |
京都銭湯芸術祭実行委員会 【立命館大学、京都造形芸術大学、同志社大学/北区、上京区】 |
京都に数多くある銭湯とアーティストの力をつなぎ、銭湯の活性化を目指す京都銭湯芸術祭を開催する。銭湯とアーティスト、芸術祭実行委員会が連携して、各銭湯の特色に沿った作品を作り上げ、これらの作品をきっかけとして入湯者の増加と交流を図る。アーティストが地域の銭湯と密着して作品制作を行うことにより、銭湯の常連客やアートに興味のある人など、色々な目的の違うお客さん同士のコミュニケーションを生み出す。 |
公益財団法人 大学コンソーシアム京都 学まちコラボ事業 担当
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