ブックタイトル学生のまち京都推進計画
- ページ
- 16/52
このページは 学生のまち京都推進計画 の電子ブックに掲載されている16ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
このページは 学生のまち京都推進計画 の電子ブックに掲載されている16ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
学生のまち京都推進計画
10(4) 大学と産業・地域との連携の強化本市に立地する大学は,伝統産業から先端技術・ベンチャー企業まで,ものづくりを中心として京都産業を支え,創造する役割を歴史的に担ってきました。近年では知恵産業融合センターや京都産学公連携機構の取組を通じた文理融合の産学連携の取組も進展。商業や観光の活性化にも大学の関与が大きくなっています。また,大学ごとの特長をいかし,教育,文化,福祉,コミュニティなど,多様な分野でまちの課題解決にも貢献してきました。これらの取組は大学による地域貢献という側面とともに,体験型学習やフィールドワークが学生の成長につながることからも,双方にメリットをもたらしています。文部科学省が,全学的に地域を志向した教育・研究・地域貢献を進める大学を支援する「地(知)の拠点整備事業(大学COC事業)」を進めるなど,大学を地域再生の中核に位置づけた取組への期待が高まる中,本市においては,大学と地域との連携を円滑にコーディネートする機能を強化していくとともに,今後さらに,研究者や学生・ゼミ・学生組織と企業・地域の連携を深化させ,新たな時代において常に新しい都市モデルを研究・提案し続けられる産学公地域の関係を構築していくことが必要です。(5) 学生の主体的活動の促進京都は,まちそのものが学生の学びのフィールドとしての役割を担い,このまちで生活することが学生の成長を支えてきました。また,「京都学生祭典」をはじめ,学生が主体的に活躍する機会も広がりをみせるなど,学生の存在はまちに活力をもたらし,本市は「大学のまち」であると同時に,まさに「学生のまち」であることを象徴しており,更に発展させていく必要があります。一方,大学進学の地元志向に伴う下宿生比率の低下など,本市における学生の過ごし方や京都で過ごす時間が変化し,地域と学生の関わり方も変化してきました。今後はこうした変化に対応しつつ,学生の社会貢献意識の高まりなどを踏まえ,個人でも,また団体や組織単位でも,学生が大学の枠を越え,主体的な活動ができる環境と,その活動を支える仕組みを充実させていくことが求められています。(6)「大学のまち京都・学生のまち京都」の発信力の強化本市のように,まとまったエリアにこれだけの数の大学・研究者が集積し,多くの学生が学ぶ都市は他にありません。また,京都における大学の連携主体である大学コンソーシアム京都は名実ともに全国トップレベルの活動を推進し,単位互換制度やインターンシップなどの取組はここ京都から始まり,全国に展開していきました。こうしてみると,京都はまさに「大学のまち・学生のまち」ですが,その都市イメージは,大学関係者など以外には,実態に比べて認識されていないのが現状です。大学による地域貢献・地域連携の取組も,その価値や意義に比べ,充分に浸透しているとはいえません。このため,「大学のまち京都・学生のまち京都」としての個性や魅力を再認識し,情報を届けたい対象,例えば将来の大学生となる小中学・高校生,その保護者や教員,研究者,海外の学生や研究者,そして市民などに対し,それぞれのニーズを踏まえ,効果的に情報発信やPRを実施していくことが重要な課題となっています。