ブックタイトル学生のまち京都推進計画
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学生のまち京都推進計画
2市外からの大学の新規進出や,市外に転出した学部の市内回帰の動きが見られる中,京都市では,京都の景観やまちづくりに配慮するなどの良好な大学施設の整備に対しては,都市計画上の規制などの弾力的な運用や京都市の市有地の活用などを行い,大学施設の展開・立地を支援してきました。また,「大学の国際化」においては,海外での「京都の大学紹介セミナー」の開催や「京都留学サイト」の開設により留学生誘致に取り組むとともに,京都地域活性化につながる海外留学を支援する「海外留学派遣プログラム開発支援事業」などの実施により日本人学生の海外留学を支援する仕組みが整ってきました。「学生のまち」の取組としては,キャンパスプラザ京都に設置した学生の活動拠点「学生Pプラスlace +」や学生・地域連携ネットワーク「むすぶネット」など,学生の活動を支援し,地域と結びつける仕組みづくりが進展してきました。「産学公地域連携」では,数多くの産学連携の取組や魅力ある地域づくりや地域の課題解決に向けて大学・学生が協働で取り組む「学まちコラボ事業(大学地域連携創造・支援事業)」などの地学連携の取組が展開されてきました。(3) 大学コンソーシアム京都の取組大学コンソーシアム京都は,大学,行政のみならず経済団体も含んだコンソーシアムとして,大学間連携による先駆的な取組を推進し,今日まで,その事業内容・規模ともに全国の大学コンソーシアムの牽引役を果たしてきました。具体的には,大学間連携のスケールメリットとコーディネート機能をいかして多彩な科目を提供する単位互換事業,幅広い企業・行政機関・非営利組織の参画により実体験と教育を融合したプログラムを提供するインターンシップ事業,生涯学習事業である「京みやこカレッジ」など,社会的要請の高い教育プログラムの開発と推進を行ってきました。また,未来の京都づくりに向けた政策を創造するための調査・研究などを目的とした「未来の京都創造研究事業」などの都市政策研究推進事業,毎年10月に平安神宮・岡崎公園一帯で開催される「京都学生祭典本祭」に代表される学生交流事業,京都の大学と学びの魅力を高校生や保護者に紹介する「京都の大学『学び』フォーラム」の開催などの高大連携事業,さらには大学教職員向けのフォーラムやセミナー・研修などを行うFD・SD事業,海外の大学コンソーシアムとの協定締結による教職員・学生の双方向の交流などの国際連携事業など,多角的な事業を推進しています。大学コンソーシアム京都では,本計画と同じく平成26(2014)年度から平成30(2018)年度までを期間とする「第4ステージプラン」を策定し,その中で今後5年間に果たす役割を次のように示しています。① 京都地域における大学間連携事業の推進② 加盟大学・短期大学の教育の質向上の追及支援③ 「大学都市」京都,地域の発展と活性化への貢献このような役割を果たすために,今後も学生の「学びと成長」に質的な深みや多様性をもたらすことを使命として,質の向上を基本とした事業の選択と集中を図り,学びのための多様なコンテンツや資源を擁する京都の特色をいかした各事業を推進することとしています。