ここでは、上賀茂神社×京都産業大学『京都の世界遺産PBL ~上賀茂神社の魅力を学生の視点で発信する~』(担当:若松正志先生)の授業の様子や受講生の活動をレポートしていきます。
なお、本クラスの学生が、FacebookとTwitterを開設しております。
こちらもぜひご覧ください。
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賀茂の水まつり
7月26日(日)、上賀茂神社にて「賀茂の水まつり」が開催されました。本クラスは4月から一丸となって、この水まつりに向かって準備を行ってきましたが、いよいよ本番を迎えます。
本クラスでは水祭りの中で、「流しそうめん」、「大判百人一首」、「お茶席」、「奉納演奏(上賀茂神社との共同企画)」の企画を実施しました。
流しそうめん・百人一首
流しそうめんは、上賀茂神社の二の鳥居の前の広場で行いました。学生たちも和服の装いで、準備も気合も十分です。また、流しそうめんのセットは、8mの竹筒など「世界流しそうめん協会」から提供を受けた本格的なものを使いました。当日は、流しそうめん協会のスタッフの方にもお手伝いいただき、名実ともに本格的な流しそうめんを提供しました。 流しそうめんの実施にあたっては、多くの苦労もありました。この「世界流しそうめん協会」への協力依頼や、食物を扱う関係から保健所との調整と届出、また、火気を使うための神社との調整など、あらゆる方面との調整を学生が主体で行ってきました。流しそうめんは、当日の気温が高かったこともあってか行列ができ待ち時間が出るほどでした。老若男女を問わず、外国人観光客の方も参加して、そうめんをおいしそうにすすっておりました。
流しそうめんを行っている横のスペースでは、大判の百人一首を行いました。百人一首は、上賀茂神社や水に関係のある句を中心に、手作りで作られたものです。流しそうめんの順番を待っている子どもたちを中心に盛り上がっていました。
お茶席・奉納演奏
流しそうめんのあとは、境内でのお茶席です。お茶席は、土屋の東側で行いました。お席のすぐそばにはならの小川が流れており、お茶をいただくのには、うってつけの場所です。このお茶席のお茶は表千家の先生のご指導のもと、神山の水を使った上賀茂神社ならではの本格的なものです。お茶とお茶請けのセットを提供し、目標の売り上げ数には届きませんでしたが、召し上がられた方には満足されていたようでした。
同じ時間帯に、境内の橋殿及び細殿前で奉納演奏を行いました。奉納演奏は、本クラスと上賀茂神社の方でそれぞれ演奏団体を調整しました。本クラスは大学生のサークルを中心に演奏団体を打診したのですが、神社やおまつりの雰囲気にあうかどうかなどを上賀茂神社と相談しながら進めてきました。演奏が始まると多くの方が足を止め、演奏を聴き入っていました。
神社の行事への参加
水まつりのクライマックスは、絵馬神輿の境内巡幸です。本クラスの学生も男子学生を中心に御神輿を担いで境内を巡幸しました。御神輿を担いだ学生にとっては、普段では経験できない、非常に貴重な機会となりました。
水まつり後の活動について
水まつり終了後には、後日に上賀茂神社と振り返り会の打ち合わせを行い、その打ち合わせを踏まえ、反省会を実施しました。この振り返り会、反省会を踏まえ、中間発表会、成果発表会の準備を進めていきます。
上賀茂神社との最後の打ち合わせ
7月11日(土)、受講生と上賀茂神社関係者との打ち合わせが行われました。
これが水まつり本番<7月26日(日)>に向けての最後の上賀茂神社との打ち合わせとなります。打ち合わせでは、学生がそれぞれ担当しているイベントについて、当日までの準備から、当日の設営やイベント運営、撤収に至るまでのスケジュールの説明や注意事項の確認など、細部に至るまで神社関係者への説明と確認を行いました。学生が行う企画は、流しそうめんやお茶席、演奏の奉納などがあります。当日の実施企画やスケジュールについては、ポスターをご覧ください。
打ち合わせの後は境内に出て、それぞれのイベントを行う場所の下見を行いました。下見では、実際の現場を見ながら、設営のシミュレーションや参加者の導線などについて意見交換を行いました。
これまで約4か月をかけて行ってきたPBLでの学習や活動の成果がいよいよ試されます。
皆様もぜひ、7月26日(日)は上賀茂神社に足をお運びいただき、新しい「水まつり」にご参加ください!
水まつりのポスターはこちら
Twitterを活用した上賀茂神社PHOTO SHARE WEEKも実施します。
詳細は本クラスの特設Facebookをご覧ください。
学生が作成した上賀茂神社の紹介動画もご覧いただけます。
上賀茂神社訪問&打ち合わせ
本クラスは、上賀茂神社の公式行事のひとつ、「水まつり」の活性化をテーマに活動を行っています。その「水まつり」は7月26日(日)開催予定であり、本番が近付いているため、クラスの活動も活発化してきています。
5月30日訪問
京都世界遺産PBL科目の開講式・オリエンテーションが始まる前の5月30日(土)の午前中、若松先生のクラスは、水まつりの舞台となる境内の見学と、神社職員の方との打ち合わせのため、上賀茂神社を訪れました。
境内の見学では、まず、4月に訪問した際には他の行事の関係で参拝できなかった権殿を参拝した後、「水まつり」の舞台の一つである新宮神社にて改めて「水まつり」の内容と趣旨の詳細について説明を受けました。その後、実際に「水まつり」で行われる「巫女の舞」を見学しました。
その後、神社職員との打ち合わせを行い、これまで学生が考えてきた「水まつり」で実施するイベントの素案やアイデアを提案し、実現可能性を確認しました。神社側からはそれぞれの案について、実施の可否や実施する場合に考えられる課題などについてアドバイスをいただきました。水まつりで実施するイベントの方向性が見えてきた一方で、具体化に向けては、まだまだ検討の余地が残っており、提案内容を再整理した上で日を改めて上賀茂神社と協議することとなりました。
学生たちは、午後から開講式に参加したあと、夕方には早速振り返り会を行い、次回協議に向けての課題や役割分担について確認し、次回の授業までに成果をまとめ報告することになりました。
6月13日訪問
6月13日(土)は当初キャンパスプラザ京都で授業を実施する予定でしたが、予定を変更し、上賀茂神社で協議を行うことになりました。学生たちは前回(5月30日)の打ち合わせから、それぞれの役割に応じて活動や調査を行ってきました。今回は、神社との協議の前に、若松先生とミーティングを行い、各自のこれまでの活動・調査の共有と神社との協議事項の確認を行いました。
神社との打ち合わせでは、前回に引き続き「水まつり」で実施するイベントについて意見交換を行いました。また、神社からの要望も受け、大学生や参拝者に対しアンケートを取ることになりました。
その他には、広報担当の学生が、5月30日の打ち合わせ以降、「水まつり」を広く知らしめるためにTwitterやFacebookを開設し、SNSを活用した情報発信を行っています。
「水まつり」本番まで、あと1か月半。学生たちの活動も本格化してきました。
インタビュー・トレーニング
5月9日(土)は、東寺を舞台に授業を展開している京都市立芸術大学の宇野先生のクラスと合同で、元NHKアナウンサーの森 吉弘氏を講師にお招きし、インタビュートレーニングを行いました。舞台となる世界遺産への理解を深めるために、また課題の発見や解決策の仮説を立証するプロセスにおいて、世界遺産の関係者や地域の方々へのインタビューは非常に重要です。森氏曰く、アナウンサーの数ある仕事のうち、インタビューはもっとも難しい仕事の一つであるとのこと。90分の限られた時間の中、インタビューを行う際の心構えや、必要な事前準備、また、初心者でも活用できるインタビューでのテクニックなどについて、ご自身の経験を交えながら、わかりやすく解説いただきました。
森氏の熱意あふれる講義に、学生たちは真剣に耳を傾け、メモを取っていました。
インタビュートレーニング終了後には、若松先生の助言のもと、学生が主体となったミーティングが行われました。ミーティングでは、これまでに実施した授業外活動の報告や、次回授業までの活動について話し合いが行われました。リーダー・記録・連絡・広報などの役割分担を決め、「水まつり」の活性化に向けた方策に関して、趣旨の確認、広報の仕方、イベントの内容、費用の問題など、活発な議論が交わされました。
学生たちは2回目の顔合わせにもかかわらず、すでに打ち解けあった様子で、非常に良い雰囲気のなか授業が行われました。
第1回授業~上賀茂神社初訪問
4月18日(土)、上賀茂神社を舞台に活動する、京都産業大学の若松先生の授業がスタートしました。
午前中はキャンパスプラザ京都にて授業が行われました。若松先生からは、京都の世界遺産を活用したこの新しい授業を、大学を超えたゼミのような感じでやっていきたいとしたうえで、上賀茂神社の歴史や年中行事の説明、また、上賀茂神社と下鴨神社との関係などのレクチャーが行われました。受講生同士もアイスブレイク・自己紹介を通じて意気投合し、さっそくSNSを活用して連絡先の交換を行うなど、盛り上がりを見せていました。
午後からは、場所を上賀茂神社に移して授業が行われました。受講生全員で本殿に参拝した後、上賀茂神社の晴山権禰宜による案内のもと、境内の見学を行いました。見学では権禰宜から、有名な細殿前の立砂の伝承や、紫式部が通ったといわれている縁結びにゆかりのある片岡社の紹介、また、本科目のテーマである「賀茂の水まつり」の舞台となる「ならの小川」や「水まつり」の様子、水を司る龍神を祀った「新宮社」などについて、丁寧にご説明いただき、上賀茂神社の理解を深めました。
今年は上賀茂神社にとっても式年遷宮が実施される重要な年です。神社の関係者の方からは、学生が参画することによって、地域の方も巻き込んだ例年以上に意義深い「水まつり」になればと、大きな期待が寄せられていました。
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